[Amazon Connect] 問い合わせフローでループが超簡単に書けるようになりました。(新機能)
1 はじめに
こんにちは、AIソリューション部の平内(SIN)です。
Amazon Connect(以下、Connect)では、問い合わせフローの中でループするのが結構大変でした。
既にConnectを操っている方には当然の常識で、使ったことが無い方にとっては、ちょっとビックリするような話なのですが、Connectの問い合わせフローでは、ループ変数がありません。 問い合わせフローでは、変数の単純なインクリメントさえ出来ないのです。
そして、これを一気に解決する機能追加(ループブロック)が先週、発表されました。
Amazon Connect Now Provides Contact Flow Looping Posted On: Nov 19, 2018
新しく出来たループブロックは、ブランチの中にあります。
2 ループブロックがない場合
ループブロックがない場合、単純に処理を3回繰り返すようなロジックも、問い合わせフローで実装しようとすると、結構な数のブロックが必要になっていました。
これほど複雑になってしまう原因は、問い合わせフローで、変数をインクリメントすることが出来ないのが原因でした。
上図は、3回の繰り返しですが、これが、たとえば10回となると、その分ブロックは増えることになります。このため、もう、変数のインクリメントは、Lambdaに頼らざるを得ないのが現状でした。
3 ループブロックがある場合
先の例と同じように単純に処理を3回繰り返すようなフローをループブロックを使用して書いてみると下記のようになります。
ビックリするぐらい簡単に書けるのが分かると思います。実は、ループ回数が増えても、ブロック数は変わりません。
4 オプション
ループブロックのオプション設定は次のようになっています。
ループする回数は、0〜100で指定が可能です。問い合わせフローの性質上、100回もループできれば上等でしょう。
また、属性指定も可能であるため、何らかの変数を使用したり、Lambdaの結果を利用したりすることも簡単です。
5 最後に
地味なアナウンスで見逃しそうな機能追加ですが、個人的には、ビックリするぐらいの進化だと思っています。
先週まで利用していた、ループ変数用のLambdaを早速置き換えたいと思います。
弊社では、音声を利用した各種ソリューションの導入支援を行っております。お気軽にお問い合わせください。
6 参考リンク
Amazon Connect Now Provides Contact Flow Looping Posted On: Nov 19, 2018