Amazon DevOps Guru で通知条件の制御が出来るようになり、設定済み通知の挙動も変わります

2022.10.07

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

いわさです。

Amazon DevOps Guru は機械学習ベースで AWS ワークロードの運用上の問題を自動検出するためのサービスです。

DevOps Guru で検出されたインサイトは従来から Amazon SNS を使って通知を行うことが出来ていたのですが、今回のアップデートで通知を行う条件を選択することが出来るようになりました。

設定内容は簡単ですが設定イメージを共有したいと思います。また AWS より既に通知を受信しているのではないかと思いますが既存の通知の挙動にも影響がありますのでそのあたりも解説します。

通知の構成

DevOps Guru では以下よりオプションで 通知設定を行うことが出来ます。

Notification configuration から少しだけカスタマイズが出来るようになりました。

設定可能な項目は2つで対象の重要度と受信タイミングです。

インサイトには Low, Medium, High の3つの重要度があります。

1 つ目の設定ではすべての重要度を受信するか、High と Medium だけ受信するか、2 パターンから選択が出来ます。
デフォルトは Hight + Medium です。

さらに通知のタイミングについては以下のパターンがあります。

  • 新しいインサイトが作成された
  • インサイトへ新しい異常が追加された
  • インサイトの重要度が変化した
  • インサイトのステータスが変更(進行中→解決)
  • インサイトへのレコメンデーションの追加

2 つ目の設定ではすべてのイベントを受信するか、「インサイトの作成とクローズ + 重要度のアップグレード」のみを受信するかを選択出来ます。
アップデート内容ではデフォルトはすべてのイベントを受信するとありましたが、実際に設定してみたところ後者でした。

既存で既に DevOps Guru で構成済みの通知

以下のコンソールにも表示が出ていたり、AWS からの本件に関する通知を受信しているかもしれません。
また、冒頭のアップデート記事でも触れられています。

これまで既に DevOps Guru で SNS 通知を設定されている方は 2022 年 10 月 14 日 以降は High と Medium のみ受信されるようになるようです。従来と同じ重要度での受信が必要な場合はそれまでに個別に設定変更を行うように案内がされています。

重要度についてのみ案内がされていましたが、対象イベントについても新規 SNS トピックの追加時はデフォルトでは全てのイベントを受信するようになっていませんでした。こちらも含めて設定状況をご確認頂いたほうが良さそうです。

さいごに

本日は Amazon DevOps Guru で通知条件の制御が出来るようになりましたので、設定済み通知への影響も含めて紹介しました。

インサイト別に重要度が整理された一覧があるとなお設定にあたっての判断がしやすくて良いと思ったのですが本日時点でドキュメント上で紹介出来るものはありませんでした。
既にご利用されている方はこれまで受信されたイベント内容を踏まえて同じ設定になるように構成を変更するか、今回を機に High と Mideum のみ受信するように変更するかご選択ください。ちなみに設定変更自体はいつでも可能です。