[アップデート]コンピューティング最適化されたAmazon EC2 C8aインスタンスが発表されました #AWSreInvent

こんにちは！クラウド事業本部のおつまみです。

2025年12月、AWSから第5世代AMD EPYC（コードネーム：Turin）プロセッサを搭載した、コンピューティング最適化されたAmazon EC2 C8aインスタンスが発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/12/compute-optimized-amazon-ec2-c8a-instances/

本記事では、C8aインスタンスの特徴と性能について紹介します。

C8aインスタンスとは

C8aインスタンスは、AMD EPYC（Turin）プロセッサを搭載した最新のコンピューティング最適化インスタンスです。

主な特徴

• プロセッサ: 第5世代AMD EPYCプロセッサ（コードネーム：Turin）
• 最大周波数: 4.5 GHz
• 性能向上: C7aインスタンスと比較して最大30%高性能
• 価格性能比: C7aと比較して最大19%向上
• メモリ帯域幅: C7aと比較して33%増加
• AWS Nitro System: 最新のNitro Systemで構築

インスタンスサイズ

12種類のインスタンスサイズが提供されており、ベアメタルオプション2種類を含みます。

適したワークロード

以下のようなワークロードに最適です：

• バッチ処理
• 分散アナリティクス
• ハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）
• 広告配信
• 高スケーラビリティなマルチプレイヤーゲーム
• 動画エンコーディング

利用可能なリージョン

2025年12月時点では、以下のリージョンで利用可能です。

• 米国東部（バージニア北部）
• 米国東部（オハイオ）
• 米国西部（オレゴン）

購入オプション

以下の購入オプションが利用可能です。

• Savings Plans: 長期利用でコスト削減
• オンデマンドインスタンス: 柔軟な利用
• スポットインスタンス: 最大90%のコスト削減

C7aとの性能比較

指標	C8a vs C7a
性能向上	最大30%向上
価格性能比	最大19%向上
メモリ帯域幅	33%増加
GroovyJVM性能	最大57%高速化

価格情報

C8aとC7aの価格比較（米国東部リージョン、Linux）

インスタンスサイズ	vCPU	メモリ	C7a価格（USD/時間）	C8a価格（USD/時間）	差額
medium	1	2 GiB	$0.05132	$0.05389	+$0.00257
large	2	4 GiB	$0.10264	$0.10777	+$0.00513
xlarge	4	8 GiB	$0.20528	$0.21554	+$0.01026

参考：その他のOSオプション価格（c8a.medium）

• Linux: $0.05389/時間
• Windows: $0.09989/時間
• RHEL: $0.06829/時間
• SUSE: $0.11019/時間
• Ubuntu Pro: $0.05564/時間

EC2ダッシュボードでの確認

AWS Management Consoleにサインインし、EC2ダッシュボードからC8aインスタンスを選択できます。
インスタンス起動時に、インスタンスタイプで「c8a」を検索することで、利用可能なすべてのC8aインスタンスサイズを確認できます。

最後に

今回はAmazon EC2 C8aインスタンスの発表についてご紹介しました。

第5世代AMD EPYC（Turin）プロセッサを搭載し、C7aと比較して最大30%の性能向上と19%の価格性能比向上を実現しています。

オンデマンド価格自体はC7aより若干高くなりますが、性能向上により同じ処理をより短時間で完了できるため、結果的にコスト効率が良くなります。
バッチ処理、分散アナリティクス、HPCなどのコンピューティング集約型ワークロードを実行している場合、C8aインスタンスへの移行を検討する価値がありそうです！

詳しい仕様は、公式ドキュメントをご参照ください。

https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/c8a/

最後までお読みいただきありがとうございました！

以上、おつまみ（＠AWS11077）でした！

参考資料

• AWS What's New - Compute-optimized Amazon EC2 C8a instances
• Amazon EC2 C8a Instances