Amazon EC2でスケジュールされたイベント通知が来た
スケジュールされたイベントとは
Amazon EC2では、ごくまれにインスタンスの再起動をしますと通知(コンソール表示やメール)が来ます。通知の種類には、インスタンスリブートとシステムリブートがあります。今回、EC2をインスタンスリブートするように通知が来ましたので作業手順などをご紹介したいと思います。
EC2ダッシュボードでイベントを確認する
スケジュールされたイベントを確認するためには、メールの他にAWSマネジメントコンソールのEC2タブのダッシュボードで確認することができます。
1つのインスタンスが予定されていますと表示されています。詳細を見てみます。詳細情報には、インスタンスID、イベントタイプ、イベントの開始日時、作業時間などが表示されます。今回は、2011年12月17日22時から6時間の間に該当するインスタンスをリブートしますということです。実際の再起動は10分弱で終わりますが、サービス利用中に勝手に再起動されては困りますよね。このスケジュールされたイベントは、自分で事前に行う事もできます。これ重要です。
インスタンスをリブートする
リブート方法はいつもと同じです。IPアドレスやDNS名は変わりません。
注意点としては、今までインスタンスのリブートをあまり行った事が無く、再起動後に自動起動されるサービスを自身で設定していない場合など、再起動前の状態に戻す方法を忘れてしまい、最悪元に戻せなくなることです。これは、EC2のお話ではなく運用時の注意点ですね。ちなみに、リブートが終わってからしばらく待ちますと(余裕を持って1日ぐらい?)コンソールからイベント予定が消えます。すぐ反映されないので注意してください。(中の人が表示更新までの時間を短くするために頑張っているそうです)
もしシステムリブートのイベントだったら
今回はインスタンスリブートでしたが、もし、システムリブートのイベント通知が来た場合、注意が必要です。 システムリブートの場合には、通常のリブートではなくEC2インスタンスのストップとリスタートを行ってください。 これによって、以下の変更が起こります。
- パブリックDNS名が変わる
- プライベートIPアドレスが変わる
- インスタンスストアのデータが消える(EBSは消えません)
- EIPの割当から解放される
Route 53などでCNAMEを設定している場合や、ELB配下にインスタンスを登録している場合には、再登録が必要になりそうですね。
まとめ
Amazon EC2は、ハードウェアやインフラ周りのソフトウェアのメンテナンスを日々裏で行ってくれています。基本的にはユーザーは何も気にせずにOSより上の部分を気にすれば良いのですが、ごく稀にどうしてもリブートやリスタートが必要な場合があります。そんなときは、今回のようにスケジュールされたイベントとして事前に余裕を持って通知してくれますので、夜中や早朝や休日などユーザーの任意のタイミングで対応することができます。Amazon EC2は、ただ単に安いとか高性能なだけでなく、あまり表に出てこない様々な面倒な作業を減らす事が出来ます。Amazon EC2で安眠生活をゲットですね!!