Amazon Elasticsearch Service で I3 インスタンスタイプを利用可能になりました
ども、藤本です。
現地時間 12/19、Amazon Elasticsearch Service で I3 インスタンスタイプを利用可能になりました。個人的には待望のアップデートでした!
概要
Amazon Elasticsearch Service は Elasticsearch、Kibana の AWSマネージドサービスです。クラスタ・ノードを AWS が運用・管理してくれ、数クリックで Elasticsearch、Kibana のクラスタをプロビジョニングでき、ノードで障害が発生すればユーザーは何もしなくても復旧します。
今まで Amazon Elasticsearch Service は T2、M3、M4、C4、R3、R4、I2 のインスタンスタイプが利用可能でした。それが今回のアップデートで I3 インスタンスタイプを利用可能になりました。
ディスクI/Oパフォーマンス
I3 インスタンスタイプの魅力は何と言ってもインスタンスストアのディスクI/Oパフォーマンスです。ローカルストレージと NVMe 接続しておりスループットパフォーマンスを向上しています。素晴らしいパフォーマンスに関しては下記エントリをご覧いただければ分かります。
Elasticsearch は多くのディスク効率化のアルゴリズムを持っています。ただ検索パフォーマンス、集計パフォーマンスを向上させるために複数種類の構造のデータを持ち、それによりディスク読み書きが多く発生します。特に大量データからの検索用途が多くなる Elasticsearch ではディスクリード性能は非常に重要なものとなります。
そこで今回の I3 インスタンスの登場です。既に Amazon Elasticsearch Service woご利用の方は I3 インスタンスにタイプ変更することで Elasticsearch の検索パフォーマンス改善の近道ができるかも!?
料金
I3 インスタンスのもう一つの魅力はコストです。東京リージョンの料金表から抜粋したものです。
インスタンスサイズ | vCPU | MEM | インスタンスストア | 料金 |
---|---|---|---|---|
i3.large.elasticsearch | 2 | 15.25GiB | 475GB | $0.236/h |
i3.xlarge.elasticsearch | 4 | 30.5GiB | 950GB | $0.586/h |
i3.2xlarge.elasticsearch | 8 | 61GiB | 1900GB | $1.171/h |
i3.4xlarge.elasticsearch | 16 | 122GiB | 3800GB | $2.342/h |
i3.8xlarge.elasticsearch | 32 | 244GiB | 7600GB | $4.685/h |
i3.16xlarge.elasticsearch | 64 | 488GiB | 15200GB | $9.370/h |
参考までに I2 インスタンスタイプの料金を載せますが、類似する vCPU/MEM サイズのインスタンスサイズと比較すると、約40%のコストとなっています!I2 インスタンスタイプをご利用の方は 一つ上のサイズの I3 インスタンスへ移行しても低コストで利用できます!また、ストレージ最適化インスタンスを使いたかったが I2 はリソースに比べ高コストで手が出なかった方も、ディスク料金がインスタンス料金に含まれることを考えれば、類似する vCPU/MEM サイズの R4 インスタンスタイプ(EBS料金込み)よりも低コストに利用することができます!
インスタンスサイズ | vCPU | MEM | インスタンスストア | 料金 |
---|---|---|---|---|
i2.xlarge.elasticsearch | 4 | 30.5GiB | 800GB | $1.401/h |
i2.2xlarge.elasticsearch | 8 | 61GiB | 1600GB | $2.801/h |
まとめ
いかがでしたでしょうか? Amazon Elasticsearch Service に待望の I3 インスタンスタイプの登場です。Amazon Elasticsearch Service を利用していてパフォーマンスに不満があれば、インスタンスタイプ変更を検討してみてはいかがでしょうか?