[update] Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS)のService Quotasで3つの制限のデフォルト値が引き上げられました!
はじめに
清水です。本日お届けするアップデート情報はこちら!簡単にセットアップでき、しかも超低遅延な配信ができるAWSのライブストリーミングソリューションAmazon Interactive Video Service (Amazon IVS)のService Quotasのうち、3つの制限のデフォルト値が引き上げられました。AWS Developer Forumsに2020/10/27にポストされた内容になります。
引き上げられた3つのQuotasを確認してみる
Developer Forumsにポストされた内容のとおりですが、引き上げられたQuotasをそれぞれ確認してみます。
Channel数のデフォルト上限が10倍に!
まずはAWSアカウント内、AWSリージョンごとに作成できるIVSのChannel数です。これまでは500
がデフォルトのクォータでしたが、これが5,000
にアップしました!10倍です。
同時に配信できるChannel数のデフォルト上限が約3倍に!
続いてAWSアカウント内、AWSリージョンごとに同時に配信、つまりライブストリーミングできるIVSのChannel数が100
になりました。こちらはこれまでは30
だったとのことです。(3.333…、およそ3倍です!)作成できるChannel数が増えると、あわせて同時にライブストリーミングするChannelも増えるかと思います。
同時視聴者数のデフォルト上限が5倍に!
最後に同時視聴者数です。これまではAWSアカウント内、AWSリージョン内のすべてのChannelで合計3,000
の同時視聴者まで、というのがデフォルト制限でした。もちろんQuotasの引き上げリクエスト、いわゆる上限緩和も可能(同時視聴者に限らず、Channel数や同時配信Channel数も)なのですが、個人的にはデフォルトで3,000
の同時視聴者は少し心許ない気がしていました。(なんらかでアクセスが跳ねたりすると、わりとすぐに超えてしまうのかな、という印象です。対してAmazon CloudFrontが使えればこちらのデフォルト上限はもっと大きい値だし、と。)そんな同時視聴者数、5倍の15,000
までとなりました!
ドキュメントでも確認
この3つの新たなQuotasの値について、ドキュメントでも確認しておきましょう。
スクショで示すと以下の箇所が今回のアップデート対象となります。
引き上げられた3つのQuotasのこれまでのデフォルト値を確認してみる
引き上げられた3つのQuotasについて、これまでのデフォルト値についても再確認しておきましょう。(正直なところ私は同時視聴者数が3,000というのは記憶していたのですが、他のChannel数、同時配信Channel数は覚えていませんでした。)
過去のAWSドキュメントの内容を参照する方法、例えばGitHubで管理されているサービスであればこの差分履歴を参照する、などができます。しかしAmazon IVSについてはGitHubでの公開はないようでした。また日本語版に切り替えるとドキュメントの反映が追いついておらず、以前の情報が確認できることもまれにありますが、Amazon IVSは日本語版ドキュメント自体がまだありませんでした。
ということで今回はGoogleのキャッシュを確認してみます。先に記載したAmazon IVS Service Quotas - Amazon Interactive Video ServiceのページのURLをGoogle検索して、キャッシュを参照します。
2020/10/29、19:55時点ではまだQuotasのデフォルト値引き上げ前の情報が確認できました。
まとめ
Amazon IVSのアップデート、AWSリージョンごとのChannel数、同時配信ができるChannel数、そして同時視聴者数、それぞれのService Quotasのデフォルト値の引き上げについてまとめてみました。これまでQuotasの引き上げリクエストを行う必要があった上限値に対して、デフォルトで対応できるのは嬉しいですね。特に同時視聴者数の部分で恩恵があるのかな、と個人的には思っています。