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はじめに
清水です。素早く簡単にセットアップでき超遅延なライブ配信ができるAmazon Interactive Video Service(Amaozn IVS)でPortrait、つまり縦長動画のライブ配信をしてみたのでまとめてみます。IVSのChannnel側の設定は特段必要なく(さすが簡単なセットアップを売りにしているだけありますよね!)、Streaming Software側(今回はLarix Broadcasterを使いました)でPortraitの映像を打ち上げるだけで縦長動画なライブ配信が可能です。
IVS Channelの作成
まずはAmazon IVSのChannelを作成します。といってもここで特段設定することはありません。通常の横長Landscape(1920x1080など)なライブ動画配信のときと同様に作成します。
配信ページの準備
続いて配信用ページを準備します。Amazon IVS Player SDK for Webを使い、AWSドキュメントやデモページを参考に、以下のようなhtmlファイルを作成し、S3でホスティングします。
portrait-channel.html
<html>
<head>
<title>portrait-channel</title>
<style>
video {
height: 100%;
width: 100%;
left: 0;
top: 0;
position: fixed;
}
</style>
</head>
<body>
<video id="video-player" playsinline controls></video>
<script src="https://player.live-video.net/1.0.0/amazon-ivs-player.min.js"></script>
<script>
var PLAYBACK_URL = "https://XXXXXXXXXXXX.us-west-2.playback.live-video.net/api/video/v1/us-west-2.123456789012.channel.XXXXXXXX6CFp.m3u8";
if (IVSPlayer.isPlayerSupported) {
const player = IVSPlayer.create();
player.attachHTMLVideoElement(document.getElementById('video-player'));
player.load(PLAYBACK_URL);
player.play();
}
</script>
</body>
</html>
後述の実際のライブ配信のようすの箇所でも述べますが、配信ページのデザインについては一考の余地があるかと思います。(PCの横長画面で縦長Portraitなライブ動画を見ると左右の余白が気になってしまうので。)とは言え、私がデザインなど不得手なので、検証自体はこちらで進めます。
Streaming Softwareの設定
続いて今回のキモとなる、Streaming Software側の設定です。今回はiPhone 6s上でLarix Broadcasterを使用しました。このStreaming SoftwareはAmazon IVSの公式ドキュメントにも設定例が記載されているので、こちらも参考に設定していきます。
Resolutionは1920x1080とします。この情報だけだと横長Landscape動画になりそうですが、次の設定項目OrientationでPortraitを選択します。そのほかの設定は以下の通りです。
実際のLarix Broadcasterの画面は以下のようになります。iPhoneのUIが縦長状態(時計表示があるところが上)になっていて、横向きにしてもこれが維持されていることが確認できます。
実際の縦長Portraitなライブ動画配信のようす
Streaming Softwareの準備ができたら、実際に映像を打ち上げて配信ページで視聴を確認してみます。以下のように問題なく縦長Portraitな動画のライブ配信ができていますね!左右の余白の白部分はブラウザサイズ(こちらは横長Landscape)のためにできていますが、動画自体は縦長となっています。
まとめ
Amazon IVSで縦長Portraitなライブ動画配信をしてみました。IVS側は特段設定はなく、Streaming Software側の設定のみで縦長なライブ配信が行えます。スマホからの配信などと相性が良さそうですね!