[アップデート] Amazon Q Developer in chat applications とコンソールチャットがデータに関する質問に回答できるようになりました

[アップデート] Amazon Q Developer in chat applications とコンソールチャットがデータに関する質問に回答できるようになりました

Clock Icon2025.07.10

いわさです。

Amazon Q Developer にはチャットアプリケーションおよびマネジメントコンソール上で対話する機能があります。
こちらが今朝のアップデートでリソースデータにアクセスできるようになりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/07/amazon-q-chat-aws-management-console-now-query-service-data/

これはどういうことかというと、Amazon Q Developer のチャットアプリケーションなどから、これまではリソースのデータオブジェクトまではアクセスすることが出来ませんでした。
S3 バケット内のオブジェクトや DynamoDB テーブルのアイテムなど、データプレーンで操作できるリソースなどが該当します。
これまではドキュメント上、次のように明確に操作できない旨が記述されていました。

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Chatting about your resources with Amazon Q Developer - Amazon Q Developer より

Amazon Q Developer のコンソールチャットとチャットアプリケーション機能は、本日時点でまだ日本語がサポートされておらず、Amazon Q Developer CLI/IDE と比べるとまだあまり使われていないかもしれません。
私も運用環境でこちらを使っていなかったのでデータプレーン操作ができないのは知りませんでしたが、今回確認してみたのでその様子を紹介したいと思います。

S3 バケットのオブジェクト内容を聞いてみる

適当な S3 バケットに CSV ファイルが入っていたので、この内容を確認させてみます。

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今回は事前に Amazon Q Developer in chat applications を Slack 統合している環境があったのでそちらを使ってみます。
対象バケットに含まれる CSV ファイルの内容を教えてほしいと依頼しました。リージョンの明示的な指定が必要でした。

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しばらく待つと、まず ListObjectsV2 API が実行されていることが確認できます。オブジェクトの一覧が表示されましたね。
これは冒頭のドキュメント上では「回答できない」とされていた内容です。できるようになってますね。

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そしてさらに、CSV ファイルを発見したようで、GetObject API を実行しています。
そして実際に CSV ファイルの中身にアクセスしてその内容を答えてくれました。どうやら私の検証用 AWS アカウントの 2025年7月の料金データが含まれていたようです。

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しっかり中身を見てサマリを表示してくれています。これはなかなか良いですね。

DynamoDB のアイテムについて聞いてみる

続いて DynamoDB のアイテムも調べてみましょう。
適当な検証用テーブルを指定し、どんなアイテムがあるのかを聞いてみます。

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Scan API が実行され、アイテムのフィールドまで確認してくれることが確認出来ました。
Amplify か何かで作ったテスト用のテーブルアイテムです。

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また、コンソールチャットでも同じような挙動をしてくれます。こちらも試してみましょう。
Scan API を実行していますね。

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そして同じようにアイテムの詳細情報を表示してくれました。

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さいごに

本日は Amazon Q Developer in chat applications とコンソールチャットでデータに関する質問に回答できるようになったので試してみました。

Amazon Q Developer を使って環境の調査をしている時など、Amazon Q チャットのみで調べれるリソースが増えたので手間が減りそうですね。
早く日本語がサポートされてほしいところです。

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