Amazon Q Developer で IDE ワークスペース内の情報を取得して会話ができるようになりました
こんにちは、森田です。
以下のアップデートで Amazon Q Developer で IDE ワークスペース内の情報を取得して会話ができるようになりました。
結構便利な機能なので、アップデートの内容と利用方法について紹介します。
さきにまとめ
IDEで開いているワークスペース(ディレクトリ)内のファイル情報を全て読み込み、Amazon Q が回答してくれる機能となっています。
例えば、「ワークスペース内の概要をまとめて」のような指示を Amazon Q へ送信すると、全体の情報を利用していい感じに文章を作成してくれます。
素早くプロジェクトの概要を理解したい際などに便利な機能となります。
仕組み
ワークスペース内のファイル情報はインデックスとして保存され、このインデックスを使って回答生成をしているようです。
また、ワークスペース内のファイルが変更されるたびに自動でインデックスの更新も行われ、Amazon Q は、ほぼリアルタイムに全体のコードを理解した上で回答を生成してくれるようになっています。
やってみた
前提条件
Visual Studio (VS) Code で実際に試してみます。
なお、Amazon Qの拡張機能は最新バージョンのインストールが必要となります。
また、Amazon Q へワークスペース内のファイルの読み込みを行いたいので、以下のリポジトリをクローンして使っていきます。
会話してみる
Amazon Q でワークスペースの情報を理解した回答をしてもらうためには、@workspace のようなメンションをつける必要があります。
メンションをつけて「Please give us an overview of this project.」を送信しましたが、 Amazon Q側の設定をしていないと、上記のように設定を促されます。
Open Settings をクリックすると、拡張機能の設定画面が開きますので、以下のように Worksoace Index にチェックを入れます。
チェックをつけた後に、再度同じメッセージを送信しましたが、インデックスの作成に時間がかかるようで、しばらく待つようにと回答が返ってきました。
インデックス作成中は、裏側で処理が動いているようでした。
コード量にもよりますが、私の場合は、5分ほどで回答が返ってくるようになりました。
拡張機能の設定
今回は、 Worksoace Index のみにチェックを入れましたが、他にもIndexの最大サイズやGPUの利用、Index作成時のスレッドの設定もできます。
さいごに
従来までは、Amazon Q Developer では、開いているファイルのみを考慮しての回答でしたが、全ファイルを考慮して回答をしてくれるため、より適切な回答を行うようになります。
この機能を使うだけで簡単にプロジェクトの概要を理解したり、プロジェクト内から特定の機能が記載されたコードを見つけるなどが可能となるので、今後積極的に使っていきたい思います。
Amazon Q Developerの無料枠で使えるので、ぜひみなさん使ってみてください。