[アップデート]Amazon Q DeveloperがついにIDEとCLIで日本語サポート!実際に試してみた

[アップデート]Amazon Q DeveloperがついにIDEとCLIで日本語サポート!実際に試してみた

Amazon Q DeveloperがついにIDEとCLIで日本語サポート!
Clock Icon2025.04.10

お疲れさまです。とーちです。

Amazon Q DeveloperのIDEとCLIで言語サポートが拡張されたというアップデートがありました。サポートされた言語の中には日本語も含まれています!これは待望のアップデートではないでしょうか。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/04/amazon-q-developer-multi-language-ide-cli/

https://aws.amazon.com/jp/blogs/devops/amazon-q-developer-global-capabilities/

今回はさっそくAmazon Q Developerの日本語サポートを試してみたので、その結果をシェアしたいと思います。おさらいも兼ねて、インストールから実際の使用感まで詳しく見ていきましょう。

Amazon Q Developer IDEのインストール

まずはIDEのほうから入れてみましょう。私はVSCodeを普段使っているのでVSCodeの手順で説明しますが、他にも以下のようなIDEに対応しています。

VSCodeでのインストール手順は非常に簡単です。以下のURLを開き、「Install」ボタンを押します。

https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=AmazonWebServices.amazon-q-vscode

VSCodeが開かれるので、あとはインストールボタンを押すだけです。

VSCodeでのAmazon Q Developerのインストール画面

インストールした後は、画面左の拡張機能にAmazon Q Developerのアイコンが出てくるのでこれをクリックし、AWS ビルダー IDでログインします。まだAWS ビルダー IDがない場合はこちらから作成してください。

VSCodeの拡張機能メニューからAmazon Q Developerを選択

AWS ビルダー IDでログインすると以下のようにVSCode拡張にAmazon Q Developerへのアクセスを許可するかを確認する画面が表示されますので許可しましょう。

Amazon Q Developerへのアクセス許可確認画面

これでVSCode上でAmazon Q Developerの使用を開始できます。

IDE上での日本語サポートを試してみた

What's Newによると特別な設定をせずとも日本語で聞けば日本語で返してくれるとのことなので、とりあえず日本語でやり取りできるかを聞いてみました。

Amazon Q Developerに日本語対応を確認している画面

おっ!ちゃんと日本語で返してくれていますね。

ワークスペースコンテキストを活用した質問

Amazon Q Developerでは @workspace と入力することで現在のワークスペース(プロジェクトディレクトリ内のファイル)をコンテキストとして読み込むことができます。最近作成したCDKコードのプロジェクトをVSCodeで開いてからコードに関する質問をしてみました。

ワークスペースコンテキストを使った質問例

ワークスペースをコンテキストとして含めるには以下の設定にチェックを付ける必要があります。

ワークスペースコンテキスト設定画面

コンテキストとして含めた後に「日本語で主なファイルを説明して」と依頼してみました。

日本語でファイル説明を依頼した結果

おお、ちゃんと日本語で説明してくれています。

作成したCDKコードの説明をさせてみました。

CDKコードの日本語での説明結果

上記のようにしっかりと日本語で分かりやすく説明してくれていますね。

ドキュメント生成機能の日本語対応

次はドキュメント生成を試してみます。VSCodeでプロジェクトを開いてAmazon Q Developerのチャットウィンドウに /doc と入力するだけです。

ドキュメント生成コマンドの入力画面

以下のようにREADMEを作成するか更新するか聞かれるので Create a README を押します。

READMEの作成オプション選択画面

するとREADMEが作成されましたが、英語になっていますね。

英語で生成されたREADME画面

チャットウィンドウで Make changes を選択し「日本語で書き直してください」と伝えてみました。

READMEの日本語化を依頼した画面

変更内容を再度説明してくださいと言われてしまいました。

変更内容の再説明を求められた画面

既に日本語として書かれているREADMEのアップデートならどうかな?と思いましたがこちらもうまくいきませんでした。ドキュメント生成機能など日本語にまだ未対応の機能もありそうですね。

Amazon Q Developer CLIの日本語サポート

CLIのほうも試してみましょう。まずはCLIのインストールからやります。なお、CLIはmacOSのみ対応しているようです。

Homebrewでのインストールに対応しているので、以下のコマンドを実行するだけでインストールできます。

brew install amazon-q

インストールできたら、LaunchpadからAmazon Qのアプリケーションを起動して初期設定をします。

LaunchpadのAmazon Qアプリケーション

shell統合を使うか聞かれるのでinstallを押します。

shell統合のインストール確認画面

以下の画面でサインインを押すとAWS ビルダー IDの画面が自動で開きます。

Amazon Q CLIのサインイン画面

サインイン後に以下の画面が出るので、アクセスを許可しましょう。

Amazon Q CLIへのアクセス許可画面

すると以下のようにターミナルでAmazon Q Developer CLIが使えるようになります。

> q --version
q 1.7.2

CLIでの日本語コマンド変換を試す

q translate コマンドを試してみました。これは自然言語でやりたいことを指示するとコマンドに変換してくれるという便利機能です。

> q translate

  Translate English to Shell commands. Run in any shell.

Translate Text to Shell

  Text · 現在のディレクトリ内のすべてのファイルを Amazon S3 にコピーして
  Shell · aws s3 cp --recursive . s3://mybucket/

❯ ⚡ Execute command
  📝 Edit command
  🔄 Regenerate answer
  ❓ Ask another question
  ❌ Cancel

Textの部分が私が入力した文字列です。ちゃんと日本語を理解してコマンドに変換してくれています。

まとめ

今回はAmazon Q DeveloperのIDEとCLIで日本語がサポートされたというアップデートを試してみました。チャットでの質問応答は非常にスムーズに日本語対応していましたが、ドキュメント生成などの一部機能ではまだ英語が優先されるようです。

特に以下の機能で日本語サポートが確認できました

  • VSCode上でのチャット対話
  • ワークスペースコンテキストを含めたコード説明
  • CLIでの自然言語からコマンドへの変換

一方、ドキュメント生成機能では日本語への対応がまだ完全ではないようです。

今後のアップデートでさらに日本語サポートが強化されることを期待しつつ、現状でも日本語での開発支援ツールとして十分に活用できそうです。皆さんもぜひ試してみてください!

以上、とーちでした。

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