[アップデート]Amazon Q DeveloperがついにIDEとCLIで日本語サポート!実際に試してみた
お疲れさまです。とーちです。
Amazon Q DeveloperのIDEとCLIで言語サポートが拡張されたというアップデートがありました。サポートされた言語の中には日本語も含まれています!これは待望のアップデートではないでしょうか。
今回はさっそくAmazon Q Developerの日本語サポートを試してみたので、その結果をシェアしたいと思います。おさらいも兼ねて、インストールから実際の使用感まで詳しく見ていきましょう。
Amazon Q Developer IDEのインストール
まずはIDEのほうから入れてみましょう。私はVSCodeを普段使っているのでVSCodeの手順で説明しますが、他にも以下のようなIDEに対応しています。
VSCodeでのインストール手順は非常に簡単です。以下のURLを開き、「Install」ボタンを押します。
VSCodeが開かれるので、あとはインストールボタンを押すだけです。
インストールした後は、画面左の拡張機能にAmazon Q Developerのアイコンが出てくるのでこれをクリックし、AWS ビルダー IDでログインします。まだAWS ビルダー IDがない場合はこちらから作成してください。
AWS ビルダー IDでログインすると以下のようにVSCode拡張にAmazon Q Developerへのアクセスを許可するかを確認する画面が表示されますので許可しましょう。
これでVSCode上でAmazon Q Developerの使用を開始できます。
IDE上での日本語サポートを試してみた
What's Newによると特別な設定をせずとも日本語で聞けば日本語で返してくれるとのことなので、とりあえず日本語でやり取りできるかを聞いてみました。
おっ!ちゃんと日本語で返してくれていますね。
ワークスペースコンテキストを活用した質問
Amazon Q Developerでは @workspace
と入力することで現在のワークスペース(プロジェクトディレクトリ内のファイル)をコンテキストとして読み込むことができます。最近作成したCDKコードのプロジェクトをVSCodeで開いてからコードに関する質問をしてみました。
ワークスペースをコンテキストとして含めるには以下の設定にチェックを付ける必要があります。
コンテキストとして含めた後に「日本語で主なファイルを説明して」と依頼してみました。
おお、ちゃんと日本語で説明してくれています。
作成したCDKコードの説明をさせてみました。
上記のようにしっかりと日本語で分かりやすく説明してくれていますね。
ドキュメント生成機能の日本語対応
次はドキュメント生成を試してみます。VSCodeでプロジェクトを開いてAmazon Q Developerのチャットウィンドウに /doc
と入力するだけです。
以下のようにREADMEを作成するか更新するか聞かれるので Create a README
を押します。
するとREADMEが作成されましたが、英語になっていますね。
チャットウィンドウで Make changes
を選択し「日本語で書き直してください」と伝えてみました。
変更内容を再度説明してくださいと言われてしまいました。
既に日本語として書かれているREADMEのアップデートならどうかな?と思いましたがこちらもうまくいきませんでした。ドキュメント生成機能など日本語にまだ未対応の機能もありそうですね。
Amazon Q Developer CLIの日本語サポート
CLIのほうも試してみましょう。まずはCLIのインストールからやります。なお、CLIはmacOSのみ対応しているようです。
Homebrewでのインストールに対応しているので、以下のコマンドを実行するだけでインストールできます。
brew install amazon-q
インストールできたら、LaunchpadからAmazon Qのアプリケーションを起動して初期設定をします。
shell統合を使うか聞かれるのでinstallを押します。
以下の画面でサインインを押すとAWS ビルダー IDの画面が自動で開きます。
サインイン後に以下の画面が出るので、アクセスを許可しましょう。
すると以下のようにターミナルでAmazon Q Developer CLIが使えるようになります。
> q --version
q 1.7.2
CLIでの日本語コマンド変換を試す
q translate
コマンドを試してみました。これは自然言語でやりたいことを指示するとコマンドに変換してくれるという便利機能です。
> q translate
Translate English to Shell commands. Run in any shell.
Translate Text to Shell
Text · 現在のディレクトリ内のすべてのファイルを Amazon S3 にコピーして
Shell · aws s3 cp --recursive . s3://mybucket/
❯ ⚡ Execute command
📝 Edit command
🔄 Regenerate answer
❓ Ask another question
❌ Cancel
Textの部分が私が入力した文字列です。ちゃんと日本語を理解してコマンドに変換してくれています。
まとめ
今回はAmazon Q DeveloperのIDEとCLIで日本語がサポートされたというアップデートを試してみました。チャットでの質問応答は非常にスムーズに日本語対応していましたが、ドキュメント生成などの一部機能ではまだ英語が優先されるようです。
特に以下の機能で日本語サポートが確認できました
- VSCode上でのチャット対話
- ワークスペースコンテキストを含めたコード説明
- CLIでの自然言語からコマンドへの変換
一方、ドキュメント生成機能では日本語への対応がまだ完全ではないようです。
今後のアップデートでさらに日本語サポートが強化されることを期待しつつ、現状でも日本語での開発支援ツールとして十分に活用できそうです。皆さんもぜひ試してみてください!
以上、とーちでした。