[アップデート] AWS Chatbot を利用して Microsoft Teams や Slack で Amazon Q が利用できるようになりました!#AWSreinvent

2023.11.30

こんにちは、CX 事業本部のヒョンジェです。

2023/11/28 より、Amazon Q という生成 AI 基盤のエンタプライズ向けのチャットアシスタントサービスが発表されました。

それに加えて、AWS Chatbot も Microsoft Teams や Slack で Amazon Q の利用ができるよう、アップデートされました。このブログでは実際 Slack で Amazon Q のプレビュー機能を試してみたいと思います。

概要

Slack で Amazon Q を利用するために必要な主な作業は AWS Chatbot と Slack チャンネルを紐づけるだけです。チャンネルを紐づいたら、そのチャンネルから @aws how do i create ec2 instance? のように Chatbot をタグして質問することで Amazon Q から回答をもらうことができます。

※ このブログでは Chatbot に紐づけられている Slack チャンネルがないことを前提で試していきます。

やってみる

1. Slack チャンネルを作成する

まず、Amazon Q を利用する Slack のチャンネルを一つ作成します。チャンネルを作成したら、チャンネル情報からチャンネル ID をコピーしておきます。この ID は Chatbot に紐づけるときに使います。

2. Chatbot Client 作成

AWS Chatbot から新しい Client を設定します。Client の種類は Slack にします。設定ボタンをクリックすると Slack の認証ページに遷移されます。そこから Chatbot から Slack ワークスペースへのアクセスを許可することでワークスペースが Client として設定されます。

3. Chatbot にチャンネル設定

最後に設定したワークスペースのクライアントから新しいチャンネルを作成します。作成時に Slack チャンネル ID が必要なので、先ほどコピーしておいたチャンネルの ID を入力します。他の設定は一旦デフォルトのままで大丈夫です。

ここまですると Slack チャンネルから Amazon Q に質問を投げられるようになります。

結果

まだ、日本語はサポートされていないので、how do I change lambda concurrency settings? と質問を投げてみました。質問したら、Chatbot から質問に関連するブログやドキュメントのリンクを送ってくれました。

マネジメントコンソールでも同じ質問を投げてみましたが、マネジメントコンソールではドキュメントのリンクだけ送ってくれることではなく、テキストでも詳しく説明をしてくれる感じで、回答が Slack と少し違いました。

備考

このブログでは試していませんが、もしアカウント内のリソースについての質問をしたい場合は、以下の二つを確認する必要があります。

  • チャンネルガードレールのポリシーに AWSResourceExplorerReadOnlyAccess が追加されているか
  • AWS Resource Explore で Resource Explore がオンになっているか

最後に

今回は Chatbot を利用して、Slack で Amazon Q を利用してみました。Slack で Amazon Q が使えるようになって嬉しいことは AWS について何か調べたい場合、Slack から質問を投げるとすぐドキュメントやブログのリンクを送ってくれるので、検索の時間をすごく節約できることかなと思います。そして、マネジメントコンソールが触れない状況でも Slack からアカウント内のリソースを簡単にチェックするのができるのも大きなメリットだと思います。ただ、ドキュメントを読む時間がないとかちゃんと要約された内容がみたい場合はマネジメントコンソールで Amazon Q を利用するのが適切かもしれないですね。

Amazon Q の機能はこれからだんだん変わってくるかもしれませんが、プレビューの Amazon Q をぜひお試してみてください!