Amazon QuickSight で新しいビジュアル「テキストボックス」が利用できるようになりました
いわさです。
本日のアップデートで、QuickSight でテキストボックスが配置できるようになったという情報が公開されました。
ダッシュボードで何か入力してもらうってこと?コントロールと違うのか?など最初思ったのですが、使ってみると閲覧者向けに入力エリアを提供するものではなく、カスタムビジュアルコンテンツに近いビジュアルであることがわかりました。
この記事では使い方や設定したときの挙動なのを紹介します。
ビジュアルとして配置
凡例やラベルのようにビジュアルのオプションとして追加するコンポーネントの類かと思ったのですが、そうではなくてビジュアルでした。
以下のように新しいビジュアルが追加されています。
ビジュアルなので、使い方としては以下のカスタムビジュアルコンテンツに似ていると思います。
これまで、ビジュアルのタイトルやサブタイトルなどでフリー入力できる部分はありましたが、対応していない部分はカスタムビジュアルコンテンツで対応することが出来ていました。
ただし、カスタムビジュアルコンテンツの場合は外部に HTML を用意して URL を指定してビジュアルへ埋め込む必要がありました。
テキストボックスでは、以下のようにスタイル設定用のコントロールが表示され直接テキストを入力することが出来ます。
また、用意された機能を使うことでスタイル設定やフォント調整、位置揃えなど様々な機能が利用出来ます。
テキストボックスというより WYSIWYG エディターみたいな感じですかね。
あと、ビジュアル自体のサイズ変更も可能なので小さいビジュアルを作成してコンポーネントのような使い方も可能です。
テキストボックス内に画像を配置
文字以外に画像もテキストボックス内に配置することが出来ます。 直接ファイルアップロードは出来なくて、画像 URL を指定する形となりますので、事前にどこかアクセス可能なところへアップロードを済ませておく必要があります。
適当な画像 URL を指定してみました。
以下のようにテキストボックス内に埋め込まれる形です。
なお、画像サイズは端のアイコンはサイズ変更出来ます。
リンク
外部 URL リンクをテキストボックス内に埋め込むことも出来ます。
新しいタブと同じタブのどちらで開くかを選択出来ます。
こちらは特徴としては URL に動的パラメータを使用することが出来ます。
分析内にパラメータが使われている場合は以下のようにパラメータを埋め込み値として選択することが出来ます。
以下はコントロールで入力した内容が URL の GET パラメータに反映されていることを確認しています。
パラメータ以外に「計算」と「関数」も追加できるようなのですが、計算フィールドを用意して試してみましたが追加できるものが特に表示されませんでした。
本日時点でこのテキストボックスに関するドキュメントが公開されていなかったので、確認でき次第追記したいと思います。
なお、パラメータは URL 以外のテキストへも埋め込み可能です。
ダッシュボード
このテキストボックスですが、ダッシュボード化して閲覧者に提供するとどうなるでしょうか。
試したところ編集出来ませんでした。
入力エリアではなく、カスタムビジュアルコンテンツよりも柔軟なデザインコンポーネントと考えると良いのかなと思いました。
フリーフォームモードでビジュアル上への配置も可能
分析上にビジュアルとして配置されるのでレイアウトモードを意識する必要があります。
フリーフォームレイアウトを使うとパーツのように配置することも出来ます。
さいごに
本日は Amazon QuickSight で新しいビジュアル「テキストボックス」が利用できるようになったので試してみました。
カスタムビジュアルコンテンツでは URL での指定でしたが、フリーテキストでより柔軟性のある情報をダッシュボードに追加できるようになりました。
以前、レポート形式のダッシュボードを作成する際にこういうフリーテキストな機能が欲しかったのですが便利に使えそうです。幅広く利用出来そうですね。