Amazon RDS メンテナンスのよくある問い合わせを紹介してみる

2020.02.04

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Amazon RDS のメンテナンスの仕組みがよく分からない

ってお悩みではありませんか?弊社サポートにも Amazon RDS のメンテナンスに関する問い合わせはよくいただきます。今回は、よくある問い合わせとその回答を紹介します。

それでは早速やっていくっ!

よくある問い合わせ

以下の問い合わせと回答を紹介します。

  1. OS のメンテナンスが行われたのに、エンジンバージョンが変わらないのはなぜですか?
  2. メンテナンスの適用状況ってどうやって把握すれば良いですか?

1. OS のメンテナンス(アップグレード)が行われたのに、エンジンバージョンが変わらないのはなぜですか?

回答

エンジンバージョンは、DB エンジンのアップグレードに伴って変更されるものだからです。ただし、例えば OS のメンテナンスが DBエンジンのアップグレードも伴う場合は、エンジンバージョンが変わると考えられます。

補足

RDS のメンテナンス対象は大きく分けて3つ挙げられます。それぞれが異なるものであることを認識しましょう。

必要とされる Amazon RDS メンテナンス中のダウンタイムを最小限に抑える方法を教えてください。

  • ハードウェアメンテナンス
  • OS のメンテナンス
  • DB エンジンのメンテナンス

DB エンジンのメンテナンスについては、以下の公式ドキュメントが参考になります。メージャーアップグレードとマイナーアップグレードで各 DB エンジンバージョンがどのように変わるのか確認しておきましょう。

DB インスタンス のエンジンバージョンのアップグレード

2. メンテナンスの適用状況ってどうやって把握すれば良いですか?

回答

現時点(2020/02/04)では、メンテナンスの適用状況を直接確認できる方法は見受けられないので、今後のメンテナンスに確認対象のメンテナンスがあるかないかを定期的に確認することで適用状況を判断しましょう。今後のメンテナンスを確認する方法としては以下が挙げられます。

  • 対象 DB インスタンスの[メンテナンス & バックアップ]を選択して、保留中のメンテナンス項目を確認

  • describe-pending-maintenance-actions コマンドで確認

describe-pending-maintenance-actions

【速報】Amazon RDS:メンテナンスへの柔軟な対応が可能に(pending-maintenance) - AWS-CLI

補足

通常のメンテナンスはメンテナンスウィンドウで確認可能ですが、重要なメンテナンスについては追加で以下のようなソースから別途アナウンスがある場合があります。

重要なメンテナンスの情報をメンテナンスウィンドウ以外で取得した場合は注意が必要です。アナウンスされたメンテナンスがメンテナンスウィンドウに反映されるようになるまでにタイムラグがあることがあるので、アナウンス直後のメンテナンスウィンドウから適用状況を判断すると見誤る可能性があります。

したがって、定期的な「今後のメンテナンスの確認」・「AWS からのアナウンス内容の詳細確認」で、適用状況を適切に把握して対応しましょう。

まとめ

  • メンテナンスの対象を理解しよう
  • 今後のメンテナンスを定期的に確認する運用を作ろう
  • AWS からのアナウンスをよく確認する癖をつけよう

最後に

いかがだったでしょうか。本記事であなたのお悩みが解決できていると幸いです。

以上!筧( @TakaakiKakei )でした!

更新履歴

  • 2020/02/04 新規作成
  • 2020/02/13 describe-pending-maintenance-actions コマンドについてリンク追加