Amazon RDSのインスタンスクラスにはRDS for Oracleのみサポートされているものがある

こんにちは。サービス部の武田です。Amazon RDSで提供されているインスタンスクラスのうち、RDS for Oracleでしか利用できないクラスを紹介します。
2022.10.31

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こんにちは。サービス部の武田です。

最近チバユキがこんなエントリを書いていました。

それはそうとして、db.r6g.2xlargeなどの一般的な形式から少し外れたインスタンスクラスがあるのをご存じでしょうか?具体的には次のようなインスタンスクラスが提供されており、これらはOracleでしか利用できません。なお一覧からは省略しますが、db.r5bインスタンスタイプでも同様のものが提供されています。

  • db.r5.large.tpc1.mem2x
  • db.r5.xlarge.tpc2.mem2x
  • db.r5.xlarge.tpc2.mem4x
  • db.r5.2xlarge.tpc1.mem2x
  • db.r5.2xlarge.tpc2.mem4x
  • db.r5.2xlarge.tpc2.mem8x
  • db.r5.4xlarge.tpc2.mem2x
  • db.r5.4xlarge.tpc2.mem3x
  • db.r5.4xlarge.tpc2.mem4x
  • db.r5.6xlarge.tpc2.mem4x
  • db.r5.8xlarge.tpc2.mem3x
  • db.r5.12xlarge.tpc2.mem2x

もう少し詳しく

db.r5.sizeの部分は問題ないでしょう。その後にtpc1またはtpc2が付いています。これは threads per core の略で、コアごとのスレッド数を表しています。tpc2はマルチスレッディングが有効化され、tpc1は無効化されています。その次のmem2xなどは追加のメモリを表します。mem2xであれば標準の2倍、mem4xなら4倍のメモリが提供されます。

db.r5.2xlargeを例に比較してみます。

インスタンスクラス vCPU メモリ ネットワーク
db.r5.2xlarge 8 64 GiB 4750 Mbps
db.r5.2xlarge.tpc1.mem2x 8 128 GiB 4750 Mbps
db.r5.2xlarge.tpc2.mem4x 8 256 GiB 6800 Mbps
db.r5.2xlarge.tpc2.mem8x 8 512 GiB 13600 Mbps

コア数は共通で8ですが、下の2つはtpc2となっています。またメモリは倍々に増えていることがわかります。ネットワークパフォーマンスも向上していますが、db.r5.xlargeでは変わらなかったため利用する際には確認するようにしてください。

また料金についてはメモリと同様、2倍、4倍となっていたことも付け加えておきます。

まとめ

RDSについて調べていたら少し特殊なインスタンスクラスの存在を知りました。普段Oracleを使用しないため目にする機会がありませんでしたが、皆さんはいかがでしょうか。

( ・∀・)つ〃∩ へぇ~へぇ~へぇ~