Amazon Redshift Serverless 新しい割引価格オプション Serverless Reservations を発表しました
はじめに
本日、Amazon Redshiftに新たな料金オプション「Serverless Reservations」 が発表されました。Amazon Redshift Serverlessの利用コストを最大24%削減し、より高いコスト予測性を実現できるようになりました。本記事では、この新機能の概要や特長、設定方法について解説します。
Serverless Reservations とは
Serverless Reservationsは、Amazon Redshift Serverless向けの割引料金オプションです。従来の従量課金(オンデマンド)モデルに加え、1年間の利用を約束することで、割引価格でRedshift Processing Units(RPU)を利用できるようになりました。これにより、分析ワークロードのコスト最適化と予測がしやすくなります。
Serverless Reservations の特長
最大24%のコスト削減
- 1年間の利用を約束することで、オンデマンド料金より最大24%安くなります。
2つの支払いオプション
- 前払いなし(No-upfront):20%割引
- 全額前払い(All-upfront):24%割引
柔軟なアカウント共有
- AWS Payer アカウント単位で管理され、複数のAWSアカウント間で共有可能です。
コスト予測性の向上
- 毎月のコストが安定し、予算管理がしやすくなります。
従来の柔軟性も維持
- 予約したRPUは、1RPUから設定可能です。
- 予約したRPUを超える利用分は、従来通りオンデマンド料金で課金されるため、急なワークロード増加にも対応できます。
Serverless Reservations の設定方法
Serverless Reservationsを設定するには、Amazon RedshiftコンソールからServerless Reservationsの購入画面へ移動して、希望するRPU数と支払いオプション(前払いなし/全額前払い)を選択した後、1年契約に同意し、購入を確定します。
Serverless Reservationsの購入画面へ移動すると、Serverless Reservations の管理画面が表示されます。[Purchase Serverless Reservations]ボタンを押します。
希望するRPU数(1以上)と支払いオプション(前払いなし(No Upfront)/全額前払い(All Upfront))の何れかを選択して、[Purchase Serverless Reservations]ボタンを押します。以下の例では、希望するRPU数は8、支払いオプションは「全額前払い」にて設定しました。
最後に
Amazon Redshift Serverless の「Serverless Reservations」は、コスト削減と予測性向上を両立させる新しい料金オプションです。1年間の利用を約束することで、最大24%の割引を受けられ、組織全体でのコスト最適化が可能になります。柔軟な支払い方法や AWS Payer アカウント共有機能も備えているため、特に複数の Redshift Serverless を利用する企業にとって、非常に有用な選択肢となるでしょう。