ユーザーごとに Amazon SageMaker Studio ノートブックの利用料金を把握する方法

2023.06.21

はじめに

Amazon SageMaker Studioを使用して、ユーザーごとにAmazon SageMaker Studioノートブックの利用料金を把握する方法について解説します。

SageMaker Studioでは、SageMaker Studioドメインへアクセス可能な各ユーザーに対して、タグを割り当てることができます。

ユーザーがSageMaker Studioでノートブックを作成すると、ユーザーのタグが自動的にノートブックにコピーされ、割り当てられます。

タグをコスト配分タグで有効化することで、ユーザーごとにノートブックの利用コストを簡単に把握することができます。

環境説明

弊社メンバーズのお客様に提供しているメンバーズポータルサイトで、AWS利用金額の分析をする際に用いるタグは、タグキーとしてCmBillingGroupを利用します。

CmBillingGroupをキーとして、タグの値をユーザーごとに変えることで、利用金額を分類することができます。

今回は、CmBillingGroupタグを利用しますが、弊社メンバーズでない方も、タグを用いて利用金額を分類できますので、弊社メンバーズに限らず参考になる記事です。

事前準備

  • SageMaker Studio ドメインの作成
  • SageMaker Studio ドメインのユーザープロファイルにユーザーを追加しておく

コスト配分タグの設定

マネジメントコンソールのBillingのページから、コスト配分タグに遷移します。

コスト配分タグは、AWS Cost Explorerなどの明細で、タグ別に料金を表示するために利用されるラベルです。

コスト配分タグの、タグキーのCmBillingGroupを有効化しましょう。

ちなみに、コスト配分タグを有効化できるのは、マルチアカウント環境では、Organizationsの管理アカウントのみです。

SageMaker Studio ドメインのユーザー設定

SageMaker Studio ドメインに遷移します。

ユーザープロファイルからユーザーを選択します。

ユーザーを編集します。

タグのキーをCmBillingGroup、値をSageMaker-UserName-ユーザー名にし、保存します。(値は何でもよいです)

ユーザーごとに、同じようにタグをつけます。

これで、タグを付与したユーザーがSageMaker Studio ノートブックを起動すると、SageMaker Studio ノートブックにユーザーと同じタグが付与され、ユーザーごとにノートブックの利用料金を把握することができます。

料金を確認

AWS Cost Explorerなどでも確認できますが、今回は、弊社メンバーズのAWS ご利用料金から確認します。

ユーザーに付与したタグごとに、利用金額が確認できました!

最後に

タグを利用することで、簡単にユーザーごとに利用した金額を確認することができました。

参考になれば、幸いです。