[アップデート] Amazon VPC のルートテーブルで設定可能なルートのデフォルト数が 50 ルートから 500 ルートまで自動拡張されるようになりました
こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
Amazon VPC のルートテーブルで設定可能なルートのデフォルト数が 50 ルートから 500 ルートまで自動拡張されるようになりました。
複数拠点にまたがるルーティングを組んでいたり、CIDR 重複していて IP レベルでルーティングを行いたいケースでは、非常に便利ですね。
アップデート内容
タイトルの通り、今回のアップデートは「Amazon VPC のルートテーブルで設定可能な、ルートのデフォルト数が 50 から 500 ルートまで拡張されました。」というものです。
従来、 1 ルートテーブルあたりに設定可能なルートの数は、デフォルトで 50 ルートまででした。(Local を含む)
今回、設定可能なルート数が 50 から 500 まで自動的に緩和され、クォータに引っかかりにくくなりました。(やったね)
ただし、多数のルートエントリはパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、むやみに増やすものではない。という点はこれまで通りのためご注意ください。
You can increase this quota up to a maximum of 1,000; however, network performance might be impacted. This quota is enforced separately for IPv4 routes and IPv6 routes.
やってみた
アップデートにある「This enhancement automatically increases the route table capacity to 500 routes,」の表現を試してみたくなりますね。やってみましょう。
私の AWS アカウントの東京リージョンの「Routes per route table」は 50 で設定されていました。
そのため、まずは 50 ルート含んだルートテーブルを用意してみました。
ルート追加してみる
51 番目のルートを追加してみます。(宛先が 0.0.0.50/32
ですが、 local 用のルートがあるため 51 番目です)
51 番目のルートが追加されました!
クォータを見ると、追加直後は 50 のままですね。
せっかくなので、 500 ルート追加してみました。
その場合でもクォータは変わらずでした。
ルートを追加してみます。
想定通り、レート制限が発生していますね。
つまり、執筆時点で今回のアップデートでは、クォータの表示は変わらない模様ですね。
まとめ
以上、「Amazon VPC のルートテーブルで設定可能なルートのデフォルト数が 50 ルートから 500 ルートまで自動拡張されるようになりました。」でした。
自動的に拡張される系のアップデートは非常に嬉しいですね。クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!