Amazon WorkSpacesのログインワークフローにカスタムURIが使用可能になりました

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大栗です。

Amazon WorkSpacesのログインワークフローで、登録コードやユーザ名などを含めたカスタムURIでWorkSpacesクライアントを起動できるようになったのでレポートしてみます。

Amazon WorkSpaces now supports custom login workflows with a Uniform Resource Identifier (URI)

Amazon WorkSpacesのカスタムURIによるログイン

『カスタムURIによるログイン』と言われると何のことか良く分からないと思いますが、ブラウザのアドレスバーでmailto://などを入力すると自動で標準メールクライアントが起動するものを同じです。ブラウザのアドレスバーでWorkSpaces://の様に入力すると自動でWorkSpacesクライアントが起動します。

サポートされている環境

ドキュメントによると、以下の環境でサポートされているとの記載があります。しかし、手元の環境で試すとmacOSでSafariでも同様にクライアントが起動しました。

  • Windows
  • Firefox
  • Chrome
  • Internet Explorer
  • Microsoft Edge
  • macOS
  • Firefox
  • Chrome

WindowsとmacOS版のWorkSpacesクライアントはバージョン2.4.8でサポートしているため、最新のWorkSpacesクライアンをインストールしましょう。

サポートされている構文

WorkSpacesのURIでは以下の形式の構文をサポートしており、ユーザ名や登録コード、MFAコードの自動入力が行えます。

サポートされている構文 説明
WorkSpaces:// WorkSpacesクライアントアプリケーションを開きます。
WorkSpaces://@<登録コード> WorkSpaces登録コードでユーザー登録をします。クライアントのログインページも表示します。
WorkSpaces://<ユーザ名>@<登録コード> WorkSpaces登録コードでユーザー登録をします。ユーザー名を自動的に入力してクライアントのログインページを表示します。
WorkSpaces://<ユーザ名>@<登録コード>?MFACode=<MFAコード> WorkSpaces登録コードでユーザー登録をします。ユーザー名とMFAコードを自動的に入力してクライアントのログインページを表示します。
WorkSpaces://@<登録コード>?MFACode=<MFAコード> WorkSpaces登録コードでユーザー登録をします。MFAコードを自動的に入力してクライアントのログインページを表示します。

注意

WIndows版クライアントで既存のWorkSpaces接続がある時にURIリンクを開くと既存のWorkSpacesセッションが開いたまま新しいWorkSpacesセッションが開きます。macOS、iPad、Androidで既存のWorkSpaces接続がある時にURIリンクを開くと新しいWorkSpacesセッションは開かれず、既存のセッションが開いたままとなります。

やってみる

今回は、以下の環境で試みています。

  • マシン: MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
  • OS: macOS High Sierra バージョン 10.13.6 (17G65)

事前にWorkSpacesを作成してユーザーの作成とプロファイル作成を行っておきます。

WorkSpacesクライアントのダウンロードサイトから最新のクライアントアプリケーションをダウンロードしてインストールします。

各ブラウザで実施する

Chrome

Chromeの以下のバージョンで試してみます。

  • バージョン: 68.0.3440.84

アドレスバーにWorkSpaces://と入力します。

WorkSpaces.appを開くか確認するダイアログが表示されます。今後表示させないためにはチェックボックスにチェックを入れましょう。

ここで、私の環境ではWorkSpacesクライアントが起動せずにGoogleで検索されてしまいました。この様な場合には、一旦WorkSpacesクライアントアプリを削除してから新規でインストールを行います。

新規インストール後に試すとWorkSpacesクライアントが起動します。

Firefox

Firefoxの以下のバージョンで試してみます。

  • バージョン: 61.0.1 (64 ビット)

アドレスバーにWorkSpaces://と入力します。

WorkSpaces.appを開くか確認するダイアログが表示されます。今後表示させないためにはチェックボックスにチェックを入れましょう。

WorkSpacesクライアントが起動します。

Safari

正式にサポートされていませんがSafariでも試してみます。

  • バージョン11.1.2 (13605.3.8)

アドレスバーにWorkSpaces://と入力します。

WorkSpaces.appを開くか確認するダイアログが表示されます。

WorkSpacesクライアントが起動します。

各構文を確認

ここではChromeで動作を確認します。

WorkSpaces://

アドレスバーにWorkSpaces://と入力します。

WorkSpaces.appを開くか確認するダイアログが表示されます。今後表示させないためにはチェックボックスにチェックを入れましょう。

WorkSpacesクライアントが起動します。登録コードの入力が必要になります。

WorkSpaces://@<登録コード>

次に登録コードの自動入力を試します。

アドレスバーにWorkSpaces://@&lt;登録コード&gt;と入力します。

WorkSpacesクライアントでは登録コードが登録れている状態なので、ユーザ名の入力画面となります。

WorkSpaces://<ユーザ名>@<登録コード>

最後に登録コードとユーザ名の自動入力を試します。

アドレスバーにWorkSpaces://&lt;ユーザ名&gt;@&lt;登録コード&gt;と入力します。

WorkSpacesクライアントではユーザ名が入力された状態になっています。

パスワードを入力すると普通にWorkSpacesにログインできます。

さいごに

カスタムURLで登録コードなどが自動で入力できると、複数環境のWorkSpacesの使い分けなどが簡単になります。また大規模導入時に社内サイトのリンクからWorkSpacesが起動できることで管理性が上がるのではないでしょうか。