Azure App Configuration の Premium 価格レベルが GA になったのでアップグレードとダウングレードを試してみた
いわさです。
先日の Azure アップデートで、Azure App Configuration の新しい価格レベル「Premium」が GA となりました。
これまでは Free と Standard が存在していたのですが、さらに上が登場した形です。
そして、ちょうどつい先日作成して使っていた App Config があったので今回アップグレードしてみることにしました。
アップグレード
アップグレードですが試してみたところ Free から Premium まで直接アップグレードできました。他のサービスと同じですね。
アップグレード画面で比較表確認できます。
Sntadard との違いをまとめてみると、こんな感じでしょうか。
- SLA が 99.95% → 99.99% に
- ストレージが 1 GB → 4 GB に
- RPS は読み取りが 300 → 450、書き込みが 60 → 100 に
- リクエストクォータは 30,000件/時 が無制限に
- コストは 1.2 USD/日 → 9.6 USD/日 + リクエストごと
アップグレードしてみました。一瞬で終わりました。
なお、SLA 99.99% が必要な場合は geo レプリケーションを有効化する必要があるようでメッセージが表示されます。
geo レプリケーションなし単独の場合は 99.9% になります。
ダウングレード...はできないのでインポート
で、Premium にアップグレードしたのでダウングレードもしてみるかと思ったのですが、App Configuration はダウングレードできない仕様なんですね。知らなかった。
従来も Standard から Free のダウングレードはサポートされていなかったのですが、Premium から Standard へのダウングレードもできないみたいです。
アップグレードメニューから確認した場合でも次のように選択ができないですね。
じゃあ Premium が不要になった場合どうするのかというところなのですが、インポート/エクスポートの機能がありまして、ダウングレードの変わりに目的の価格レベルのリソースにエクスポートすることで対応できます(エンドポイント URL は変わってしまいますが)
Premium から Free へのエクスポートが出来るのかも今回試してみましたので紹介します。
Premium が存在する状態で Free も事前に用意しておきます。
Premium レベルのリソースのインポート/エクスポート機能からエクスポートを試みてみます。
対象リソースに Free プランが選択出来ることを確認しました。
エクスポート後の Free プランの構成値です。
Premium プランの構成から値がコピー出来ていることを確認しました。
さいごに
本日は Azure App Configuration の Premium 価格レベルが GA になったのでアップグレードとダウングレードを試してみました。
特に、SLA やクォータなど Standard でも足りない時の選択肢として有効そうですね。
直接ダウングレード出来ない点だけ気をつけましょう。