App Runner の CPUとメモリ使用率の記録仕様が変更されたので確認してみた

App Runner の CPUとメモリ使用率の記録仕様が変更されたので確認してみた

App Runner の CloudWatchメトリクス、 「CPUUtilization」と「Memory Utilization」の使用率がパーセントで確認できるようになりました。
Clock Icon2023.09.01

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

2023年8月23日、 App Runner の CloudWatchメトリクス、「Memory Utilization」「CPU Utilization」として記録される値が変わるアップデートがありました。

2023年5月、App Runner 環境の CPU性能 を 確認するために無限ループ処理を行う検証コンテナを再度稼働させ、 CPU使用率が100を上限とするパーセントで記録されている事を確認する機会がありましたので、紹介させていただきます。

  • CPU Utilization

app-runner-cw-cpu-usage-02

  • Memory Utilization

app-runner-cw-cpu-usage-03

app-runner-cw-cpu-usage-05

Viewing App Runner service metrics reported to CloudWatch

確認方法

2023年5月の検証手順を踏襲しました。

App Runner の vCPU数変更に伴う性能影響とCloudWatchメトリクスを確認してみた

結果

CloudWatch の 名前空間 「AWS/AppRunner」、メトリクス名「CPUUtilization」として記録されている値(1分平均値)を確認しました。

5月(アップデート前)

8月(アップデート後)

app-runner-cw-cpu-usage-04

値の変化

vCPU数 2023年5月 2023年8月
0.25 256 99
0.5 506 98
1 1009 98
2 1853 90
4 1973 48

まとめ

CloudWatchメトリクスとして記録される、App Runner の 「CPUUtilization」。 2023年5月時点では、CPUの実行時間に相当と推測される値が記録されていましたが、 アップデート後は割当vCPUを利用した割合が、パーセントに相当する値が記録されるようになりました。

「MemoryUtilization」についても、同様にパーセントに相当する使用率が反映される様になった模様です。

App Runner の CPU、メモリリソースの使用率がパーセントで確認可能となった事で、 CPUやメモリの使用率として高い値が記録されている場合には、インスタンス数や 割当リソースの増強が望ましい状態であること。 逆に、CPU、メモリ使用率が共に低い値である場合には、過剰なリソース削減によるコスト最適化の余地がある事が、シンプルに判断できるようになりました。

App Runner の適切なサイジングを実現するための指標として、ぜひご活用下さい。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.