AWSBackupでリストア動作失敗になったときの対処方法
困っていた内容
AWSBackupからのリストアテストを行なっておりましたところ、失敗するリストアジョブがございます。
切り分けを行なっている範囲では、リストア先のVPCによって、成功と失敗が生じているもようです。
本事象の発生理由と対処方法について教えてください。
どう対応すればいいの?
AWS Backupコンソール現状確認
- 対象AWS Backupジョブを確認しましたところ、ステータス「失敗しました」となり、下記のエラーメッセージが出力されていることを確認しました。
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成功した復元ジョブでは共有ハードウェアを示す default、 失敗した復元ジョブではシングルテナントのハードウェアを示す dedicated がそれぞれ指定されました。
AWSドキュメント確認
下記ドキュメント確認しましたところ、VPC 内に起動する各インスタンスにはテナント属性があります。
ハードウェア専有インスタンス - ハードウェア専有インスタンス の基本
default インスタンスは共有するハードウェアで実行されます。
dedicated インスタンスはシングルテナントのハードウェアで実行されます。
host インスタンスは Dedicated Host で実行します。Dedicated Host はユーザーが設定を制御できる隔離サーバーです。
発生原因
今回確認された上記エラーについては、テナント属性が default である場合に、アベイラビリティゾーン ap-northeast-3a にて起動ができないエラーを意味いたします。
具体的な対処法
マネジメントコンソールにて復元を実施する場合には、詳細設定のテナンシーにて設定項目となります。
復元の操作の際にテナンシーが「共有」を設定し、成功にリストアできるかお試してください。
例) Amazon Backupマネジメントコンソール上の変更手順を簡単にまとめました。
1. 対象ジョブの編集画面にて復元ボタンをクリック
2. 「バックアップを復元」画面で一番下の詳細設定をクリック、テナンシーという設定項目を「共有 – 共有ハードウェアインスタンスを実行」に選択して右下の「バックアップを復元」ボタンをクリックして保存。
参考資料
[1]Dedicated Instances - Amazon Elastic Compute Cloud
[2]バックアップの復元 - AWS Backup