Unitree Go2 EDUに有線SSH接続して内蔵Jetsonの環境を確認してみた

Unitree Go2 EDUに有線SSH接続して内蔵Jetsonの環境を確認してみた

2026.04.07

こんにちは。atsuです。
Unitree Go2 EDUを使った巡回ロボットの開発を始めました。まずは開封してGo2にSSH接続し、どのような環境かを確認してみました。

はじめに

この記事では、Go2 EDUの開封からEthernet経由のSSH接続、そして内蔵Jetsonの環境確認までをまとめています。

前提条件

項目
ロボット Unitree Go2 EDU
開発PC M3 Mac Pro (macOS Tahoe)
接続方式 Ethernet 有線 (USB-C → RJ45 アダプタ)

Go2 EDUには内蔵のJetson(NVIDIA製のエッジコンピュータ)が搭載されています。今回はこのJetsonにSSHで入って、開発環境として何が使えるかを確認するのがゴールです。

1. 開封と起動

起動方法は、電源ボタンを1回短く押して、2回目は長押しします。

LEDが4つ全部緑に点灯していればバッテリーは75-100%です。

起動時の注意点として、必ずお腹が床に接地した伏せた状態で起動してください。起動時に脚が動くので、周囲50cm以内には物を置かないほうが安全です。LiDARが回転し始めたら本体は起動完了しています。

2. アプリでペアリング

起動したら、まずスマホアプリで接続します。

Go2は自身がWi-Fiアクセスポイント(APモード)を発信しています。

  1. スマホのWi-Fi設定で Unitree_Go2_XXXX を探して接続します
  2. パスワードを入力します(個体によって異なる場合があります)
  3. 「インターネットなし」という警告が出ますが、無視して接続を維持します
  4. Unitree GOアプリを開いてペアリングします

「インターネットなし」の警告で接続が切れてしまうことがあるので、注意が必要です。

ここでアプリの基本操作も確認しておきました。

操作 方法
移動 左右スティック
座り Crouch Down ボタン
立ち上がり Stand Up ボタン
緊急停止 Stop ボタン(すぐ伏せる。安全)
強制停止 電源5秒長押し(ドンと落ちる。緊急時のみ)

アプリで動作確認できたら、SSH接続に進みます。

3. Ethernet直結でSSH接続

Go2へのSSH接続は、APモード経由ではなくEthernet直結で接続しました

Mac (USB-C → RJ45アダプタ) ── LANケーブル ── Go2背面Ethernetポート

まず、Mac側のネットワーク設定でEthernetのIPを手動設定します。設定パスは「システム設定 > ネットワーク > Ethernet > 詳細 > TCP/IP > 手動」です。

  • IP: 192.168.123.99(Go2と同じサブネットであれば末尾は任意です)
  • サブネットマスク: 255.255.255.0

Wi-FiとEthernetは同時に使えるので、インターネット接続を維持したままSSH接続できます。

ssh unitree@<Go2のIPアドレ>

パスワードを聞かれるので入力します。

Go2のデフォルトIPアドレスとSSHパスワードは、公式ドキュメントを参照してください。

接続できたら、ターミナルにJetsonのプロンプトが表示されます。

4. Jetson環境の確認

SSH接続できたので、中に何が入っているか確認してみました。

項目 状態
RAM 16GB(Orin NX)
ストレージ空き 428GB(NVMe)
Docker プリインストール済み
GPUランタイム プリインストール済み
ROS2 Foxy プリインストール
Nav2(ROS2の自律ナビゲーションフレームワーク) Foxy 0.4.7 プリインストール

環境確認に使ったコマンドは以下の通りです。

free -h
df -h
docker --version
dpkg -l | grep nav2

ただし、このプリインストール環境がどこまで使えるかは、まだ検証が必要です。
ROS2のバージョンがFoxyなのは現時点では少し古いです。

5. ROS2トピックの確認

以下のコマンドでROS2のトピックのリストが表示されます。

source /unitree/module/graph_pid_ws/install/setup.bash
ros2 topic list

巡回ロボット開発で使えそうなトピックを抜粋します。

用途 トピック メッセージ型
LiDAR点群 /utlidar/cloud PointCloud2
オドメトリ /utlidar/robot_odom Odometry
フロントカメラ /frontvideostream Go2FrontVideoData(独自型)
バッテリー残量 /lf/lowstate 内の bms_state.soc LowState(独自型)

LiDARとオドメトリが標準的なROS2メッセージ型で出ているのはありがたいです。カメラとバッテリーは独自型なので、使う場合はUnitreeのメッセージ定義を読む必要があります。

まとめ

Go2 EDUの開封からSSH接続、Jetson環境の確認までやってみました。

SSH接続自体はEthernetケーブルを挿してIPを設定するだけなので、スムーズにできました。Jetsonの環境は充実しており、16GB RAM、Docker・ROS2プリインストール済みという状態は、開発しやすいものとなっております。

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