[新機能] PostgreSQL 互換でも Aurora Serverless が利用可能になりました!

本日の update で PostgreSQL 互換にも Aurora Serverless が提供されるようになりましたのでシェアします!
2019.07.10

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本日の update で PostgreSQL 互換の Aurora でも Aurora Serverless が提供されるようになりました!

これまでは MySQL5.6 互換のみ提供されていましたが、ついに PostgreSQL 互換でも利用できるようになりましたね!

Aurora Serverless とは

Aurora Serverless は、通常 DB インスタンス部分が起動しておらずストレージ部分だけがあります。そして、リクエストが来たタイミングでオンデマンドに DB インスタンス部分のコンテナが起動して SQL を処理します。負荷に応じて自動でスケールしてくれることと、不要な場合にインスタンスサイズをミニマム構成にしたり、停止させることで不要なコストを抑えることができます。

Aurora Serverless の詳細については、過去の大栗のエントリーを参照ください。

Aurora Serverlessが一般利用可能になったので試してみた

リージョン

Aurora Serverless PostgreSQL 互換が利用可能なリージョンは下記になります。

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国東部 (オハイオ)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • EU (アイルランド)
  • アジアパシフィック (東京)

料金

(執筆時点で価格表が更新されていなかったので、更新され次第、記載予定)

制限

公式ガイドを見るかぎり、制限内容は Aurora Serverless MySQL 互換と同様のようです。

  • Aurora Serverless は次の場合にのみ利用できます。
    • MySQL 5.6互換
    • PostgreSQL 10.7互換
  • 接続ポート
    • MySQL 互換:3306
    • PostgreSQL 互換:5432
  • Aurora Serverless に Public IPを設定することはできません。Aurora Serverless に接続するにはVPC内からでなければなりません。
  • 各 Aurora Serverless DB クラスターには2つの AWS PrivateLink エンドポイントが必要です。VPC 内の PrivateLink エンドポイントの制限に達すると、その VPC に Aurora Serverless クラスターを作成することはできません。
  • Aurora Serverless は VPN 接続や VPC Peering を介してアクセスできません。ただし AWS Direct Connect 経由では接続可能です。
  • Aurora Serverless によって使用される DB サブネットグループは、同じアベイラビリティーゾーンに複数のサブネットを持つことはできません。
  • Aurora Serverless DB クラスターによって使用されるサブネットグループへの変更は、クラスターには適用されません。
  • Aurora Serverless は次の機能をサポートしません。
    • S3バケットからのデータロード
    • Amazon Aurora MySQL DB クラスターからの Lambda 関数の呼び出し
    • 高度な監査の使用
    • Aurora レプリカ
    • Backtrack
    • Database クローン
    • IAM データベース認証
    • クロスリージョンリードレプリカ
    • MySQL DB インスタンスからスナップショットからのリストア
    • Amazon S3からのバックアップファイルの移行
    • Amazon RDS Performance Insights

確認

RDS のダッシュボードから確認してみましょう。[データベースの作成] - [Amazon Aurora] - [PostgreSQL 対応] を選択します。DB エンジンの設定メニューが開きますので、 DB エンジンのバージョン10.7 を選択します。10.7 以外の場合、 Serverless の選択肢はグレーアウトになっており選べません。

すると、以下のようなメニュー画面に変わります。

インスタンス識別子、管理ユーザ、パスワードなどを設定し、キャパシティーの設定へ進みます。先日、Aurora Serverless MySQL 互換では最小キャパシティーで「1」が指定できるようになったのですが、PostgreSQL 互換においては最小キャパシティーは「2」となっていました。

キャパシティ変更の強制オプションは Aurora Serverless MySQL 互換同様に利用可能でした。

残りの設定は MySQL 互換と同様でしたので、割愛します。あたりまえですが、問題なく作成できたので、次に Data API に対応しているのか確認してみましょう。

変更画面を確認しましたが、ネットワーク設定の中に Data API の設定項目が無いので、PostgreSQL 互換ではまだ利用できないようです。

以上、AWS コンソールから確認してみました。

まとめ

  • 今日から Aurora Serverless PostgreSQL 互換は東京リージョンでも使える
  • 最小キャパシティーユニットは 2 からの指定。(MySQL 互換は 1 から可能)
  • キャパシティ変更の強制オプションは PostgreSQL 互換でも利用可能
  • まだ Data API は対応していない

最後に

これまで Aurora Serverless を使いたい場合、MySQL 互換一択でしたが、新たな選択肢が増えたことは嬉しいですね!ピークと、ピークアウト時の差が大きな環境や、アクセス頻度の少ない検証環境においてはコスト効率よく利用できるかと思いますので検討してみてはいかがでしょうか?

以上!大阪オフィスの丸毛(@marumo1981)でした!