[アップデート] Amazon Aurora Serverless V2 の最大キャパシティ(ACU)が 256 までサポートされるようになりました
いわさです。
Amazon Aurora のインスタンスクラスにはプロビジョニングサイズを事前に決めるものの他にサーバーレス(Serverless V2)というクラスが存在しています。
この Serverless V2 はアプリケーションの利用状況に応じて自動的に容量(ACU)のスケールアップ・ダウンが行われます。
このスケーリングの範囲ですがこれまでは 0.5 から 128 の範囲で変更される形でしたが、今朝のアップデートで上限が 256 まで拡張されました。
1 ACU が約 2 GiB のメモリに対応しており、256 ACU だと 512 GiB に相当します。
一部エンジンタイプごとにエンジンバージョンの条件がありますが、そのあたり含めて確認してみましたので紹介します。また、先日ちょうど Babelfish の評価で Aurora PostgreSQL を使っていたので最大 ACU の変更も行ってみます。
新規作成
まずは新規作成を行ってみます。
Aurora PostgreSQL でデフォルトで作成してみようと思ったのですが、256 ACU の設定が出来ませんでした。
見落としていたのですが、256 ACU まで最大を設定したい場合は一定のエンジンバージョン以上である必要があります。
アップデートアナウンスによると Aurora PostgreSQL の場合は 13.13、14.10、15.5、16.1 以上である必要があります。(Aurora MySQL の場合は 3.06 以上)
本日時点では Aurora PostgreSQL デフォルト構成時は対象外である 15.4 が選択されていました。このせいか。
ということでエンジンバージョンを 15.5 で再作成してみたところ、最大キャパシティ(ACU)に 256 が設定出来るようになりました。
既存クラスターの変更
アップデート前に作成したインスタンスだとデフォルトでおそらく 64 ACU、指定した場合でも 128 ACU が最大になっており、アップデート後自動で切り替わっていないと思います。
そのため、クラスターの変更から Serverless V2 容量の設定変更を行ってやります。
変更後インスタンスサイズが 1 ~ 256 に変更されました。
さいごに
本日は Amazon Aurora Serverless V2 の最大キャパシティ(ACU)が 256 までサポートされるようになったのでクラスターの新規作成と変更を行ってみました。
最大増えたね良かったね。というだけではあるのですが、性能上限の関係で過去に Aurora Serverless が採用出来なかった方はこれを機に再検討してみては如何でしょうか。
また、エンジンバージョンの制限があるのでそこだけ気をつけましょう。