AWS認定12冠記念 〜勉強以外の合格するために大切なこと〜
はじめに
皆様こんにちは、あかいけです。
先日、AWS認定の12冠を達成できたので記念に記事を書きます。
AWS All Certifications Engineers がめちゃくちゃ多い弊社なので、その分資格に関する記事が多くどんな内容にするかとても悩みました。
色々調べてみると勉強方法に関する有用な記事は星の数ほどあったので、
今回は思い切って、勉強以外の合格のために大切なことをテーマに書いていきます。
なお題材の性質上、試験日まで猶予のある人が対象になるため、
具体的な勉強方法をお求めの方はブラウザバックを推奨します。
また個人的に勉強方法については以下の記事が参考になったので、よろしければ合わせてご参照ください。
- AWS 認定資格12個全部取ったので改めてどうやって勉強すべきか考える
- AWSの3つのAI・機械学習認定試験をこれから受ける人のためのガイド - プラクティショナー(AIF)/アソシエイト(MLA)/スペシャルティ(MLS)
- Udemy x 書籍 x CloudQuestを利用したSAA勉強方法を紹介します
簡単な経歴と試験履歴
前職はSESで、AWSの案件に入る目的で認定資格を6個取得していました。
その後2025年2月にクラスメソッドに入社し、残りの6個を取得しました。
受験日 | 試験名 | 点数 | 合否 |
---|---|---|---|
2021-10-31 | AWS Certified Cloud Practitioner | 780 | 合格 |
2021-12-04 | AWS Certified Solutions Architect - Associate | 767 | 合格 |
2022-04-29 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate | 643 | 不合格 |
2022-05-28 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate | 744 | 合格 |
2022-10-01 | AWS Certified Developer - Associate | 804 | 合格 |
2022-11-28 | AWS Certified Solutions Architect - Professional | 751 | 合格 |
2024-10-06 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional | 883 | 合格 |
2025-02-13 | AWS Certified AI Practitioner | 1000 | 合格 |
2025-02-20 | AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate | 874 | 合格 |
2025-02-24 | AWS Certified Machine Learning - Specialty | 826 | 合格 |
2025-02-26 | AWS Certified Data Engineer - Associate | 906 | 合格 |
2025-03-03 | AWS Certified Advanced Networking - Specialty | 828 | 合格 |
2025-03-06 | AWS Certified Security - Specialty | 913 | 合格 |
察しのいい方ならお気づきかもしれませんが、入社後に2025 Japan All AWS Certifications Engineersの応募期限が3月末と知り、駆け足で取得した形になります。
結果的に何とかなりましたが普通にきついので、これから受験する方は計画性を持って受けることをおすすめします。
というわけでせっかく約3.5年かけて取ってきたので、
これからは名ばかり12冠にならないように、より一層パッションを持って業務に取り組もうと思います。
大切なことってなんだろう
できるだけ多くの方にとって参考になりそうなものをピックアップしていますが、
個人的な思想や考えが入っているので、人によって合う合わないがあると思います。
なので活用できそうなものだけ取り入れていただければ幸いです。
お家環境
試験勉強に限らず、何をするにしても環境は重要です。
どんな環境でも常にベストなパフォーマンスを出せるのが理想ですが、実際そんなうまくはいきませんよね。
特に資格勉強ではコンスタントに時間を用意する必要があり、自分にあった環境だとかなり楽になります。
なので試験勉強を始める前に今一度確認してみて下さい。
また大半の方はお家で勉強されるかと思うので、その前提で書いています。
(1).家族に協力してもらう
もし誰かと一緒に住んでいるのであれば、相談して協力してもらいましょう、
炊事、家事、洗濯...etc 一つでもお願いできることがあれば頼りましょう。
迷うことはありません、今のあなたには 「資格取得のための時間確保」 という大義名分があります。
特に試験直前であれば、一分一秒でも惜しいでしょうから、
とりあえずダメ元で相談してみましょう。
(2).自分に合った椅子を使う
ゲーミングチェア、座椅子、パイプ椅子、ソファ...自分自身が良いと思える椅子を使いましょう。
必ずしも座り心地が良い椅子である必要はなく、集中して作業できる椅子がベストです。
また極論ですが集中できるのであれば、床の上でも立った状態でも構いません。
個人的には通勤時の電車のドア横のあの絶妙なスペースが一番集中して勉強できる気がします。
(3).余計な情報を遮断する
スマホの通知をオフにしたり、静かな場所を確保したり、余計な情報をシャットアウトして集中できる環境を作りましょう。
特にSNSは学習効率を台無しにするので気をつけてください。
難しいかもしれませんが、試験が終わるまでSNSを完全に止めることができればベストでしょう。
またタイムロッキングコンテナを活用すると、スマホ自体を封印できるので大変有効です。
ただ周囲と連絡が取れなくなってしまうので、親しい人にはあらかじめ周知しておいたり、連絡がこなそうな日に使いましょう。
モチベーション
次に問題となりやすいのがモチベーションです。
威勢よく始めたのはいいものの、途中でやる気が萎えてしまって尻切れ蜻蛉になってしまう... なんて経験は誰しもあるのではないでしょうか。
特に長期間にわたって資格勉強を続けていると高確率で、ふと謎の虚無感に襲われるタイミングが訪れます。
確実に合格するためにも、適切な方法で自分のモチベーションを管理しましょう。
(1).明確に期限を決める
自己管理ができる方からしたら当たり前すぎるかもしれませんが、期限設定をすることは本当に大切です。
仕事では当たり前にやっていても、プライベートでもそれを実践できている人は意外と少ないのではないでしょうか。
実際に私はジョインブログで宣言したこともあり、やる気を奮い起こして取り組むことができました。
ただし無理に短期間に詰め込む必要はありません、
自分の力量を見定めて実現可能と思われる範囲の最速を目指しましょう。
(2).明確な目的を決める
大前提ですが資格取得は目標や手段の一つでしかないので、
なぜ資格を取るのか、または取って何をしたいのか、など明確な目的を決めておきましょう。
この目的は正直なんでもいいと思うので、確信を持って目的と言えるものが一つあれば大丈夫です。
なおどうしても目的が思いつかない場合は、
自分、または会社のブランディングと割り切るのもアリだと思います。
(3).周囲に宣言する
学生自体からの友人、職場の同僚や上司、またはインターネット上のお友達。
誰でも良いので受験することを宣言しましょう。
宣言することで深層心理で試験を意識することができると同時に、面倒見のいい人であれば試験日が近づくにつれ勝手にリマインドしてくれます。
ただしある種の自分の逃げ道を無くす行為なので、精神的な余裕を持って試験を受けたい場合は必ずしも宣言する必要はないでしょう。
(4).資格取得はほぼギャンブル
はっきり言います。資格取得はギャンブルです。
まずギャンブルとは「お金」×「時間」で投資以上の利益を回収する行為です、
そして資格取得も、「お金(受験料)」×「時間(勉強時間)」で利益(キャリアアップなど)を目指す行為です。
そうです、資格取得 ≒ ギャンブル なのです。
ただし一般的なギャンブルと比べて資格を取得すると長期的な利益(キャリアアップによる生涯年収の向上など)が見込めます。
なのでギャンブル好きな人も、ぜひ資格取得に取り組んでみてください。
(5).小さな成功体験を積み重ねる
一日の勉強目標を達成したら自分へのご褒美を用意するなど、
擬似的に小さな成功体験を積み重ねることでもモチベーションを維持できます。
チョコレート一粒、好きな動画の視聴、スマホゲーのガチャ課金、なんでも構いません。
鬼に金棒、馬ににんじん、とにかくあなたの大脳辺縁系が喜んじゃうものを用意しましょう。
健康
試験を短期間で連続に受験し続けると、日に日に睡眠時間が減っていきます。(体験談)
必要以上に気が張って、頑張りすぎてしまう気持ちはわかります。
しかしそんな状態で試験を受けても無駄に疲れるだけなので、おすすめできません。
確実に試験に合格するために、健康面にも気を遣いましょう。
(1).適度な運動
長時間の勉強に備えて、適度な運動や定期的な休憩を取り入れましょう。
特に長時間デスクに座りっぱなしの生活を連日続けていると、寝ても寝ても体がバキバキという怪奇現象に遭遇します。
ランニングやストレッチなど、取り組みやすいものから始めてみて下さい。
そもそも運動自体が億劫に感じてしまう方には、腹筋ローラーがおすすめです。
お家の中でできて、しかも場所もあまり取らない優れものです。
またこれほど効率的に腹筋を破壊できる器具は他にはないので、普通に筋トレ目的でもおすすめです。
(2).睡眠時間はしっかり取ろう
試験勉強中はできれば毎日6時間以上、少なくとも試験前日は十分な睡眠を確保して体調を整えましょう。
体力が有り余っているのであれば徹夜も有効ですが、私の経験上では睡眠を優先したほうが成果が出る気がします。
また緊張などでどうしても寝れない場合は、米軍式睡眠法を試してみてください。
羊を数えるよりはるかに効率的に寝れます。
(3).適切な栄養摂取
勉強中のおやつは脳にエネルギーを供給する大切な役割があります。
ただし、糖分の取りすぎは集中力の低下を招くので、ナッツ類やドライフルーツなど、持続的に摂取しても糖分過多にならない食品がおすすめです。
個人的には素焼きアーモンド、またはドライいちじくがおすすめです。
金銭面
意外に見落としがちなのが受験費用です、
AWS認定に限った話ではないですが、ベンダー系の資格はかなり費用がかかります。
なおAWS認定の2025年3月時点の具体的な金額は以下をご参照ください。
そのため無計画に受験しまくると、資格費用破産が発生しかねないので、
金銭的なスケジューリングも必要となってきます。
ここでは最大限お財布へのダメージを減らすためのコツを記載します。
(1).費用の概算をする
複数の試験を短期間で受験する場合は、ある程度まとまった資金が必要なので費用の見通しを立てましょう。
例えば現在受験可能なAWS認定12個を全て一発で合格した場合でも、単純計算で約36万円かかります。
36万円といえば新品のハイエンドなドラム式洗濯機が買えるぐらいです、恐ろしいですね。
- 合計:363,000円(税込)
- Foundational: 2個 × 16,500円(税込) = 33,000円
- Associate: 5個 × 22,000円(税込) = 110,000円
- Professional: 2個 × 44,000円(税込) = 88,000円
- Specialty: 3個 × 44,000円(税込) = 132,000円
ただしこれは後述のバウチャーを使えば実質的に半額になります。
(2).クレジットカードの締め日
試験予約をする際に、大半の方はクレジットカード払いを利用するかと思います。
この時大事になるのがクレジットカードの締め日です。
基本的に試験の予約が完了した日が決済日になるので、まとめて予約しようものなら大変な金額が飛んでいきます。
なので自身の月収と貯蓄額を加味して、クレジットカードの締め日を跨いで予約するなど工夫して下さい。
(3).バウチャーを有効活用する
金銭的な脅しを散々しましたが、バウチャーを使えばお財布へのダメージは半分になります。
どういうことかというと、AWS認定は合格すると次の試験を半額で予約できるバウチャーというものが特典としてもらえます。
つまり一つずつ着実に合格していけば、二つ目の試験からは半額で受けれるということです。
また所属している会社でバウチャーが配布されていることもあるので、その場合はぜひ利用しましょう。
試験
最後に試験自体のコツです。
せっかく勉強をたくさんして準備をしてきたのですから、試験当日に謎の凡ミスで不合格...なんてことがないようにしましょう。
(1).試験予約のタイミング
受験しようと決めたら、できるだけ早く試験日を決めて予約しましょう。
特に人気のある試験会場だと土日祝日は一ヶ月先ぐらいまで埋まることがあるので、勉強を始める前に予約してもいいぐらいです。
また試験日を先に決めておけば、それをモチベーションにすることもできるでしょう。
(2).試験画面をお好みのカラーリングにする
試験画面のカラーリングを変更できます。
意外とバリエーションがあるので、お好みのカラーリングが見つけてみましょう。
また試験で詰まった時や挫けそうな時に、変更してみることで気分転換にもなるでしょう。
なお実際の試験画面のデモは以下ページの「AWS Exam Demo」から確認ができます。
(3).試験会場で受験する場合
身分証明書など、必要なものは前日に準備しておきましょう。
また人気のある試験会場だと激混みになることがあるので、
遅くとも試験開始の15分程度前に行くとハラハラせずに済みます。
なお、試験会場では基本的に飲食ができないので、事前に水分補給や軽食を取っておくことをおすすめします。
(4).リモートで受験する場合
まず部屋の片付けを徹底してください。
試験開始前に部屋のチェックが入るのですが、割と厳し目にみられることがあるので念には念を入れましょう。
(例:机はパソコンだけにする、本棚はタオルなどで覆っておく...etc)
試験前にはカメラやマイクの動作確認を必ず行いましょう。
また誰かと住んでいる場合、試験中は部屋に他の人が入ってこないよう事前に伝えておくことも大切です。
(個人的には家でリモート受験する場合、このような下準備が面倒くさいので試験会場で受けました。)
さいごに
以上、勉強以外の合格するために大切なことでした。
なんだかポエミーな記事になってしまいましたが、これから試験を受ける方の何らかの助けとなれば幸いです。