[レポート]【富士機械製造】電子基板製造工場の IoT 化を実現する FUJI スマートファクトリーにおける AWS 活用事例 #AWSRoadshow
名古屋に来ています。西澤です。
昨日、開催されたAWS Cloud Roadshow 2017 名古屋に参加しました。導入事例トラックの「【富士機械製造】電子基板製造工場の IoT 化を実現する FUJI スマートファクトリーにおける AWS 活用事例」を聴講しましたのでレポートします。
セッション概要
- タイトル:
- 【富士機械製造】電子基板製造工場の IoT 化を実現する FUJI スマートファクトリーにおける AWS 活用事例
- スピーカー:
- 富士機械製造株式会社
ソフトウェア技術部 課長
加藤 大輔 様
- 富士機械製造株式会社
ソフトウェア技術部 課長
- セッション概要:
- 当社は約 60 年に渡り、電子部品実装ロボット及び工作機械の開発製造販売を行っています。特に電子部品実装ロボットにおいては世界トップクラスのシェアを堅持しており、スマートフォンやパソコン等の電子機器には、当社製の電子部品実装ロボットで造られた電子基板が内蔵されています。現在当社は、電子機器製造メーカーのスマートファクトリーを実現する生産システム “Nexim” を販売しており、その機能をより強化するため 2016 年より AWS 活用ソリューションの開発を行っています。開発から 1 年経過した当社での AWS 活用事例をご紹介します。
レポート
- 会社紹介
- 工作機械〜電子部品実装ロボット事業
- 8割のお客様は海外、世界中に約110社の代理店
- 電子部品実装ロボットとは?
- 各種の電子部品を実装
- はんだ印刷、部品搭載、リフロー炉(はんだごての処理)
- 速くて正確なUFOキャッチャーのようなもの
- 米粒よりずっと細かい部品を秒間10個以上処理する
- 世界シェアNo.1(30%)、スマホなら50%以上
- 【開発】ソフトウェア開発におけるバーチャル環境
- Nexim(生産管理ソフトウェア)
- 生産計画、生産プログラム作成、生産補給、進捗管理などを行う
- 実装置での開発を、仮想化して効率を上げる必要があった
- 小型基盤の大量生産
- 多品種小量生産
- ロボットシュミレータで実装置を仮想化できるが
- 実ラインをバーチャル化するには、多数のコンピュータが必要という課題が発生
- これをAWS上のEC2で仮想化(200台超)
- 必要な時間だけ起動できる
- これまで試すことができないようなシュミレーションも容易に可能になった
- Nexim(生産管理ソフトウェア)
- 【商品】Fuji Mobile App
- 複数の工場内の設備稼働状況をモニターしたい
- モバイルアプリをスクラッチから開発
- グローバル、工場、生産フロアなどのレイヤごとに参照できる
- ほぼサーバレスな構成で実現
- S3、Lambda、Elasticsearch、RDS、API Gateway
- 【アフターサービス】リモート監視
- 実装ロボットの自動メンテナンス装置、稼働状況を遠隔監視
- Soracom、AWS IoT、Lambda、RDS、Cognito
- 移乗介助ロボットのIoTサービス
- ほぼ同じ構成で、可視化にはKibanaを利用
- 実装ロボットの自動メンテナンス装置、稼働状況を遠隔監視
- まとめ
- 約1年でAWS化を実現した
- リアルからバーチャルへの移行がAWSで加速
- グローバルかつスピードが重要(製造業においてAWSは強力、不可欠)
- AIを使った故障予知や高効率生産にも取り組んでいる
- 社内システムもAWSへの移行をこれから進めていく予定
まとめ
電子部品実装ロボットのような工作機械の分野においても、AWSが活用されている素晴らしい事例紹介でした。AWSサービスが素晴らしかったことに加えて、クラウド専門のパートナーに支援していただいたおかげで1年で移行を実現することができたとのコメントもありました。我々もそのように言っていただけるように、もっともっと精進せねばと思ったのでした。