[レポート]【パナソニック】サーバレスアーキテクチャで実現したエネルギー分析ツール #AWSRoadshow
どうも!西村祐二@大阪です。
本日は、大阪で開催されているAWS Cloud Roadshow 2017に参加してます。
AWS Cloud Roadshow 2017
導入事例トラックからパナソニック様の「【パナソニック】サーバレスアーキテクチャで実現したエネルギー分析ツール」を聴講しましたのでレポートします。
セッション概要
- タイトル:
- スピーカー:
- パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 技術本部 システム開発センター ビジネスソリューション開発部 BIM企画・開発課 課長
天野 昌幸 様
- パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 技術本部 システム開発センター ビジネスソリューション開発部 BIM企画・開発課 課長
- セッション概要:
- 2016 年度、サーバレスアーキテクチャにて、建物のエネルギーデータを分析するツールを構築しました。 本セッションでは、その開発で使用した AWS のサービス (Amazon DynamoDB, AWS Lambda, Amazon Kinesis など)の活用ノウハウ、特に大量データを格納し、Web ブラウザ上に可視化するための各種工夫についてご紹介します。
レポート
- サーバレスアーキテクチャにて建物のエネルギーデータを分析するツールを構築
- 大量データを格納し、WEB上に可視化
既存のデータ分析ツール
- 分析ツール開発の背景
- エコチューニング遠隔支援の取り組みを行っている
- 専門家化不足をクラウド化で補う
- ウラの省エネ:高度な裏方のチューニング
- オモテの省エネ:わかりやす運用改善
- ウラの省エネの作業を楽にする分析ツールをWindowsアプリで開発していた
- 課題
- 他のサービスで利用しにくい
- 運用コストが高い
サーバレスアーキテクチャでデータ分析ツールを構築
- 構成
- APIGateWay、Lambdaを利用
- LambdaはRDS Auroraのデータベースを参照している
- フロントはSPAで構築
- 機能
- ブラウザ上から過去のセンサーデータをグラフ化
- コメントなどを入れることも可能
- 既存のWindowsアプリと同様の機能をサーバレスで実現
- 目論見と設計方針
- エラーが発生しても、自動復旧することなど設計
- AWSをフル活用することで実現することができた
- 性能目標値
- 応答速度3秒以内
- 1年間分のデータを表示する際の表示時間完了10秒以内
- 目標値達成のための施策
- レイテンシの小さなNoSQL(Amazon DynamoDB)を検討
- ネットワーク転送時間短縮のためにgzipを利用
- ブラウザでのグラフ描画時間短縮はHighchartsの「boost module」を利用
- 認証DBとアプリ用のDBの選定
- DynamoDBを利用した開発は知見がなく開発ベンダでは不可の可能性があったため、馴染みのあるRDS Auroraを選択
- 計測データ用DBにDynamoDBを利用
- データ登録にはSQSは順番が保証されず、要件を満たせないためKinesis Streamsを利用
- コスト
- 6分の1のコストになった
まとめ
- 既存のWindowsアプリをAWSを利用しサーバレスなWEBブラウザアプリへと移行
- ユーザが使うような対話型システムは早期・夜間の使用頻度が低いため、費用削減効果大
- サーバレスは運用コストもかからないため、さらに費用が抑えられる