[レポート]【京セラドキュメントソリューションズ】情シス実録 – コスト最適化を目指したクラウドネイティブな運用と新たなクラウドプラットフォームへの挑戦 #AWSRoadshow
どうも!西村祐二@大阪です。
本日は、大阪で開催されているAWS Cloud Roadshow 2017に参加してます。
AWS Cloud Roadshow 2017
導入事例トラックから京セラドキュメントソリューションズ様の「【京セラドキュメントソリューションズ】情シス実録 - コスト最適化を目指したクラウドネイティブな運用と新たなクラウドプラットフォームへの挑戦」を聴講しましたのでレポートします。
セッション概要
- タイトル:
- スピーカー:
- 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 BPR推進本部 ICTサービス課 大塚 崇生 様
- セッション概要:
- 2013 年よりクラウドの利用を開始し、新規システム構築だけでなくオンプレミスシステムの AWS 移行を行なってきました。現在、ユーザー部門を含めた様々な運用改善への取り組みの結果、4 年間で 22 %のコスト削減が実現できております。また、最近の取り組みでは Amazon ECS を活用したコンテナ環境上でのシステム開発、運用にチャレンジしております。こうした弊社のクラウドへの取り組みや勘所を、情シスのメンバー目線でご紹介します。
レポート
パブリッククラウド利用の狙い
- コスト削減
- キャンペーン等のアクセス急増時にクラウドを利用することでコスト削減できたなど事例があるが
- 用途やシステム設計がクラウドに最適化されていることが前提
- パッケージ製品の業務システムではEC2が前提となり結果的にコスト増えてしまう
AWSのコスト構造
- データセンターからクラウドに移行するとEC2とRDSがほとんどとなりコストが増える
- コスト削減のためになるべるEC2を減らす、停止しておく必要がある
- 社内にクラウドの文化浸透させることからはじめた
- 常時動いて当たり前から脱却
- 必要最低限のリソースから徐々にスケールアップ
- などなど
オンデマンド運用の実現
- IT部門だけでなくユーザ部門も主導となって運用できることが必要
- 日頃PCを利用していない人もいるユーザ部門にはマネージメントコンソールからの操作は難しい
- ユーザ部門のためにAWSを簡単に操作できるポータルを開発
- ブラウザ上のボタンを押すことでインスタンスの停止などできる
- AD連携しており、ログインしたユーザには許可されたインスタンスしか見えないようになっている
- インスタンスの稼働時間33%の削減を実現
コストの可視化
- 1つのアカウントで運用しているため部門毎の料金確認が困難
- Logstorage for AWSを利用
リソースの可視化
- オンプレミス時代は5年後を見据えて設計
- クラウド移行後はリソース不足による障害リスクが高まった
- DATADOGを利用して可視化し、リソース監視を行っている
- 日々のデータ増加量からディスクの容量超過の予想など行える
システム運用の自動化
- 定型作業(Windowsアップデート)の自動化基盤の構築
- クラウドによりハードウェアがソフトウェア化され、API、SDKを利用し自動化を実現
クラウド導入前の懸念事項
- 社内からのネットワーク遅くなるのでは?
- Direct Connectで接続していればそれほど遅くならない
- 運用が楽になる?
- トータルでは軽減されたがクラウドならではの運用(タグ付)が増えた
- ハードウェア障害が減る?
- オンプレミスより復旧は早くなったがAWS側の障害も稀にある
- 3ヶ月に1台ぐらいのペースで発生
AWSコスト削減のために
- 価格改定にアンテナを張る
- 価格改定をAPIで監視する
- 日々AWSブログをチェックする
パブリッククラウド向けクラウドプラットホーム
- 京セラ独自のクラウドサービスをAWS上で構築
- ネットワークプリントサービス
- トナーやインクの残量情報を取得し自動メンテナンスするIoTのサービスも行っている