[アップデート] AWS Compute Optimizer が未使用の NAT Gateway を検知するようになりました
こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
先日、AWS Compute Optimizer が未使用の NAT Gateway を検知するようになりました。
AWS Compute Optimizer
AWS Compute Optimizer は機械学習を利用して、リソースの使用状況を分析し、リソースのサイジングや、使っていないリソースの削除をリコメンドするサービスです。
大体、無料です。使っていない方は、以下の URL から今すぐ有効化しましょう。
「大体、無料」と表現しているのは、有償の機能もあるためです。
ルックバック期間として、ライトサイジングは 14 日間、32 日間、93 日間のどれかを選択できます。
このうちの 93 日間は「拡張インフラストラクチャメトリクス」扱いとなり、EC2 の場合だと 1 ヶ月あたり、0.25 USD メトリクスの利用費が発生します。
ただ、四半期ごとにサイジングを行いたいケースには、非常に有効なオプションです。覚えておきましょう。
未使用の NAT Gateway
AWS Compute Optimizer の推奨事項は大きく分けて、ライトサイジング、ライセンス、アイドル状態のリソースの 3 種類に分かれます。
今回の未使用の NAT Gateway のチェックは、アイドル状態のリソースに含まれます。
32 日間の集計期間において、どのルートテーブルにも関連付けられておらず、アクティブな接続数、送信元/送信先のパケット数が 0 の場合において、アイドル状態かどうかを判定します。
「どのルートテーブルにも関連づけられていない NAT Gateway」は、なかなかハードル高いのでは?と少し思ってしまったのは、私だけなのでしょうか。
集計期間
For EBS volumes and NAT Gateway we analyze the attachment status over a 32-day lookback period.
判定基準
The NAT Gateway is in available state, is not associated with any AWS Route Tables, and has no active connection, no Packets in from both source and destination over the lookback period.
Trusted Advisor
「未使用の NAT Gateway 界隈 (?) と言えば、どこかで聞いたことあるな?」と思う方もいるのではないですか。通ですね。
そうです。Trusted Advisor です。
今回のアップデート以前も、Trusted Advisor の「コスト最適化」のカテゴリで、「非アクティブな NAT ゲートウェイ」というチェック項目が存在していました。
Trusted Advisor 側は、過去 30 日間において、送信元/送信先のパケット数が 0 バイトな NAT Gateway をチェックします。
若干の変化はありますね。
ここからは推測の話になるのですが、2025 年 05 月ごろの から、Trusted Advisor の「コスト最適化」のカテゴリのチェック項目には、いくつか「This is a legacy check.」と説明書きされているものが存在します。
これらは、 Cost Optimization Hub と AWS Compute Optimizer をオプトインした新しいチェック項目への移行が推奨されているもので、今回のチェック項目が増えたことで将来的にどうなっていくのか、少し期待ですね。
マネジメントコンソールを見てみる
マネジメントコンソールを見てみましょう。
まずは Trusted Advisor の「コスト最適化」のカテゴリを見てみます。非アクティブ NAT Gateway の項目で 2 つの NAT Gateway に warning が発生していますね。

対して Compute Optimizer では、アイドル状態として NAT Gateway が表示されていません。

これは先ほど挙げていた、「どのルートテーブルにも関連付けられておらず」が関連していそうです。
まとめ
以上、簡単ですが「AWS Compute Optimizer が未使用の NAT Gateway を検知するようになりました。」でした。
AWS Compute Optimizer と Trusted Advisor の評価項目には違いがありましたね。個人的には現段階だと、引き続き、Trusted Advisor 側を見た方が良い気がしました。今後のアップデートに期待ですね!
クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!






