[アップデート]コスト最適化の決定版!AWS Cost Explorerの推奨事項にAWS Compute Optimizerが統合されました
先日のアップデートで AWS Cost Explorer の推奨事項で AWS Compute Optimizer を使用した EC2 の適切なサイジングを受け取ることが可能になりました。
何が嬉しいのか
全インスタンスファミリーでの最適なサイジング
従来の AWS Cost Explorer 推奨事項では同じインスタンスファミリー内で最適なサイジングを受け取ることが可能でしたが、インスタンスファミリーを跨いだサイジングはサポートされていませんでした。
今回、AWS Compute Optimizer との統合により、インスタンスファミリーを跨いでの最適なサイジングを受け取ることが可能となりました。
RI および SP を含むコスト削減額がわかる
また AWS Compute Optimizer 単体では、現状のインスタンスタイプと推奨されるインスタンスタイプのオンデマンド価格の差額を確認することが出来ましたが、リザーブドインスタンスや Savings Plans を含めた場合の差額は確認出来ませんでした。
今回、AWS Cost Explorer との統合により、RI および SP の割引も含んだ推定削減額が確認できるようになりました。
AWS Compute Optimizer とは
AWS Compute Optimizer は re:Invent2019 で発表された新サービスで、EC2 や AutoScaling Group のメトリクスと設定データを機械学習で分析し、コスト削減とパフォーマンス向上させるための最適化の推奨事項を提示してくれます。(2020年2月より東京リージョンでも利用可能)
メモリ使用率を含めて分析を受け取るには、CloudWatch エージェントを介して mem_used_percent
メトリクスを有効化しておく必要がある点はご注意ください。
やってみる
AWS Cost Explorer を開き、[ 推奨事項 ]をクリックします。リソース最適化の推奨が表示されている場合は [ すべて表示 ]をクリックします。(推奨事項がない場合、無効化されている場合は表示されません)
画面右側の[ 推奨事項パラメータ ]の項目に インスタンスファミリー全体
が追加されています。
こちらを選択すると、以下のように現状 m4.large
に対して、t3.large
や m5.large
といったインスタンスファミリーを跨いだ推奨事項を受け取ることが出来ていますね。また、RI、SP、オンデマンドそれぞれの稼働時間を含めての削減額が確認できます。(RI が 100% 効いた環境しか手元になかったので、削減額が $0 になっていますが。。)
ちなみに従来どおりの 同じインスタンスファミリー内
を選択すると以下のとおり、t3.medium
に対して t3.small
、t3.micro
、t3.nano
といったように同一インスタンスファミリーが推奨されています。
さいごに
AWS Compute Optimizer が GA されたとき、「うーん、これ RI や SP 含めたときの差額を知りたいなぁ」と思った方は少なくなかったのではないでしょうか。
ついに夢の共演(?)が実現しました。適切なインスタンスタイプ、インスタンスサイズを利用することでコスト最適化が捗りますね!ぜひ、ご活用ください。
以上!大阪オフィスの丸毛(@marumo1981)でした!