[アップデート] AWS Cost Optimization Hub コンソールから1 クリックで CSV がダウンロードできるようになりました

[アップデート] AWS Cost Optimization Hub コンソールから1 クリックで CSV がダウンロードできるようになりました

2026.04.30

こんにちは!クラウド事業本部のおつまみです。

みなさん、AWS Cost Optimization Hub 使っていますか?私は使っています。

AWS アカウント・リージョンをまたいで最適化推奨事項を一元的に確認できる便利なサービスですが、これまでコンソール上の推奨事項を手元に持ち出すには、Data Export 経由で S3 にエクスポートする必要があり、ちょっとした共有や分析には少し手間がかかっていました。

https://dev.classmethod.jp/articles/cost-optimization-hub-export/

今回のアップデートで、コンソールから 1 クリックで CSV ダウンロード できるようになりました!

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/04/aws-cost-optimization-hub-csv-download/

早速確認してみよう!とのことで、今回は概要と注目ポイントについてご紹介します。

3行まとめ

  1. AWS Cost Optimization Hub のコンソールから推奨事項を CSV で直接ダウンロードできるようになった
  2. 現在適用中のフィルタ・ソート・グループ化設定をそのまま反映した CSV が取得できる
  3. Cost Optimization Hub が利用可能なすべてのリージョンで使え、追加料金なし

アップデートにより何が嬉しくなったのか

AWS Cost Optimization Hub は、Compute Optimizer や Reserved Instance / Savings Plans の購入推奨、アイドルリソースの特定など、AWS 全体のコスト最適化推奨事項を一元化して確認できるサービスです。

https://dev.classmethod.jp/articles/introduction-2024-cost-optimization-hub/

これまでも S3 への自動エクスポート(Data Export)機能はありましたが、

  • 事前に Data Export の設定が必要
  • S3 バケットへのアクセス権限が必要
  • 単発で「ちょっと CSV で見たい」という用途にはオーバースペック

といった点で、ライトな共有・分析には少し使いにくいところがありました。

しかし今回のアップデートにより、以下のメリットがあります。

  • 1 クリックでローカルに CSV を取得できる: コンソール画面から直接ダウンロードできるため、事前設定不要
  • コンソールの表示状態をそのまま CSV 化: フィルタ・ソート・グループ化を適用した状態の推奨事項をエクスポートできる
  • コンソールアクセス権限のないメンバーへ共有しやすくなる: スプレッドシートに貼り付けて共有・コメントが容易
  • オフラインでの分析が手軽に: Excel や Google スプレッドシートでピボット集計などの分析がしやすい

S3 経由の Data Export は引き続き「定期的に大量の推奨事項を保管・分析する」用途に最適で、今回の CSV ダウンロードは「アドホックに手元で確認・共有する」用途に向いています。両者を使い分けられるようになりました。

確認してみた

実際に Cost Optimization Hub のコンソールから CSV をダウンロードしてみます。

手順 1. Cost Optimization Hub のコンソールを開く

AWS マネジメントコンソールにサインインし、Billing and Cost Management から Cost Optimization Hub を開きます。

CleanShot 2026-04-30 at 13.32.50@2x

手順 2. CSV をダウンロード

一覧画面のダウンロードボタンから CSV を取得します。

CleanShot 2026-04-30 at 13.26.59@2x

以下のような画面と同時にCSVがローカルに保存されます。

CleanShot 2026-04-30 at 13.30.54@2x

出力された CSV の中身

実際にダウンロードした CSV には、以下のカラムが含まれていました。

カラム名 内容
estimatedMonthlySavings 推定月次削減額
accountId 対象の AWS アカウント ID
region リソースのリージョン
currentResourceType 現在のリソースタイプ(例: LambdaFunctionEbsVolume
resourceId リソース ID
actionType 推奨アクション(RightsizeDeleteStopUpgrade など)
currentResourceSummary 現在の構成サマリ(例: 1024 MB memory
recommendedResourceSummary 推奨構成のサマリ
estimatedMonthlyCost 現在の推定月次コスト
estimatedSavingsPercentage 削減率(%)
lastRefreshTimestamp 最終更新日時(UTC)
recommendationId 推奨の一意 ID
implementationEffort 実装の難易度(Low / Medium / High
tags リソースに付与されたタグ
restartNeeded 適用に再起動が必要か(true / false
rollbackPossible ロールバック可否
recommendationLookbackPeriodInDays 推奨算出に使った参照期間(日)
source 推奨のソース(例: ComputeOptimizer
currencyCode 通貨(例: USD
recommendedResourceType 推奨リソースタイプ
resourceArn リソース ARN

コンソールの一覧では一部の列しか見えていないこともあるので、CSV にすると表示されていなかった付帯情報(ARN・ロールバック可否・参照期間など)まで一括で確認できるのは便利でした。

使い方の例

公式アナウンスで紹介されている主なユースケースは以下の通りです。

  • スプレッドシートでの分析: Excel・Google スプレッドシートに取り込んでピボット・フィルタ・グラフ化
  • ステークホルダーへの共有: AWS コンソールへのアクセス権限を持たない経理・上長などへ共有
  • オフライン環境での確認: ネットワーク制約のある環境で推奨事項を確認

実際の操作は、Cost Optimization Hub のコンソールで対象の推奨事項一覧を表示し、必要に応じてフィルタ・ソート・グループ化を行ったうえで、ダウンロードボタンから CSV を取得するシンプルなフローです。

Data Export との使い分け

Cost Optimization Hub には以前から S3 への自動エクスポート機能(Data Export)があります。今回追加された CSV ダウンロードと用途が似ているため、使い分けを整理しておきます。

機能 向いている用途
CSV ダウンロード(今回追加) アドホックな確認・共有、特定の絞り込み条件での切り出し
Data Export(S3 連携) 定期的なエクスポート、BI ツール・データレイクとの連携、推奨事項の履歴蓄積

「定常的なレポーティング基盤として使うなら Data Export」「単発・スポットの共有や分析なら CSV ダウンロード」という整理でよさそうです。

さいごに

今回は AWS Cost Optimization Hub にコンソールからの CSV ダウンロード機能が追加されたアップデートをご紹介しました。

S3 経由の Data Export ほど大掛かりではない、「ちょっと推奨事項を CSV で持ち出して共有・分析したい」という日常的なニーズにあう地味嬉しいアップデートです。Cost Optimization Hub をすでに有効化している方は、ぜひ次のコスト最適化レビューのタイミングで試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
どなたかのお役に立てれば幸いです。

以上、おつまみ(@AWS11077)でした!

参考

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