
AWS技術記事の「陳腐化チェック」をClaude Codeのスキルで効率化したい【AWS Knowledge MCP Server】
AWS技術記事は、AWSサービスのアップデートによって内容が古くなりがちです。 上限値の緩和、新機能の追加、リージョン拡大など、変化のパターンは多岐にわたります。 (特にre:Invent あたりの期間前後は更新が多く、一気に陳腐化することもあり…)
こういった「ドキュメントの陳腐化対策」を社内で検討しています。 ただ、対象のドキュメントが多く、手動で1つずつチェックするのは大変です。 一方で「上限値の直打ち」「"できない"記述」「リージョン限定」など、 陳腐化しやすい箇所にはパターンがあります。
そこで、陳腐化の「あたり」をパターンで洗い出し、 AWS公式ドキュメントと照合するところまでを効率化すると良いのではと思い、 Claude Code のスキルを作ってみました。
試してみたところ、割と良い感じだったのでブログにします。
作ったスキル
SKILL.md だけのシンプルなスキルです。
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name: aws-doc-staleness-checker
description: AWS技術記事の「陳腐化チェック」を効率化するスキル。対象ドキュメントから陳腐化の可能性がある箇所をパターンで洗い出し、AWS公式ドキュメントと照合する。
disable-model-invocation: true
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# ドキュメント陳腐化チェック
## 目的
AWS技術記事の「間違っている可能性がある箇所」を効率的に洗い出す。
AWS Knowledge MCP Server (or AWS Documentation MCP Server)での利用を想定。
## Workflow
### Step 1: 対象ドキュメントを指定する
ユーザーから対象ドキュメントの指定を受ける。インプットがなければヒアリングする。
### Step 2: 陳腐化の「あたり」を洗い出す
以下のパターンに該当する箇所を対象ドキュメントから抽出する。
| パターン | 変化の可能性 | 例 |
| ------------------------ | ------------------------ | -------------------------------------------- |
| ハードリミット直打ち | 上限緩和 | 「最大100個まで」 |
| 「XXXができない」 | 今はできるかも | 「クロスリージョンはサポートされていません」 |
| 機能の列挙 | 新機能追加 | 「主な機能はA, B, Cです」 |
| 「プレビュー」「ベータ」 | GA化 or 廃止 | 「現在プレビューで提供」 |
| 時点情報 | 陳腐化 | 「2024年1月時点では」 |
| リージョン限定 | リージョン拡大 | 「バージニア北部のみ」 |
| 数の断定 | 種類の追加 | 「2種類あります」 |
| 設定名称・オプション名 | 名称変更 | 「"すべて記録"を選択」 |
| 課金に関する記述 | 課金ロジック変更 | 「複数リージョンで有効化すると二重課金」 |
| 推奨・ベストプラクティス | ベスプラ更新 | 「XXXを推奨します」 |
| 連携サービス列挙 | 新しい連携先追加 | 「Security Hub, GuardDutyと連携」 |
| CLI/APIコマンド例 | パラメータ追加・非推奨化 | `aws config put-configuration-recorder` |
| 参照ブログリンク | より新しい記事がある | 「詳細は以下のブログを参照」 |
**出力形式:**
| # | 行 | 該当パターン | 記述内容 | 確認ポイント |
| -- | -- | ------------ | -------- | -------------- |
| 1 | XX | パターン名 | 「...」 | 〜かもしれない |
### Step 3: AWS公式ドキュメントと照合する
- 洗い出した結果をユーザーに提示し、調査する項目をヒアリングする
- 選択された項目について AWS Knowledge MCP (or AWS Documentation MCP Server) や Web Search を使って調査する
- サブエージェントを使って並列で調べること
- 調査結果をユーザーに報告する
スキルのワークフローは3ステップです。
- 対象ドキュメントを指定する — チェックしたい記事のファイルやURLを指定
- 陳腐化の「あたり」を洗い出す — 陳腐化しやすい箇所を洗い出します
- AWS公式ドキュメントと照合する — AWS Knowledge MCP Server で最新情報と突き合わせ
ステップ2では、以下パターンで陳腐化しやすい箇所を洗い出します。
| パターン | 変化の可能性 | 例 |
|---|---|---|
| ハードリミット直打ち | 上限緩和 | 「最大100個まで」 |
| 「XXXができない」 | 今はできるかも | 「クロスリージョンはサポートされていません」 |
| 機能の列挙 | 新機能追加 | 「主な機能はA, B, Cです」 |
| 「プレビュー」「ベータ」 | GA化 or 廃止 | 「現在プレビューで提供」 |
| 時点情報 | 陳腐化 | 「2024年1月時点では」 |
| リージョン限定 | リージョン拡大 | 「バージニア北部のみ」 |
| 数の断定 | 種類の追加 | 「2種類あります」 |
| 設定名称・オプション名 | 名称変更 | 「"すべて記録"を選択」 |
| 課金に関する記述 | 課金ロジック変更 | 「複数リージョンで有効化すると二重課金」 |
| 推奨・ベストプラクティス | ベスプラ更新 | 「XXXを推奨します」 |
| 連携サービス列挙 | 新しい連携先追加 | 「Security Hub, GuardDutyと連携」 |
| CLI/APIコマンド例 | パラメータ追加・非推奨化 | aws config put-configuration-recorder |
| 参照ブログリンク | より新しい記事がある | 「詳細は以下のブログを参照」 |
洗い出し結果から、最新情報と突き合わせる項目を選択します。 選択した項目について、 AWS Knowledge MCP Server で陳腐化チェックを実施します。
最後に調査結果をユーザーに提示します。
使ってみる
実際にスキルを呼び出して動作を確認してみます。 Claude Code のプロンプトに /aws-doc-staleness-checker と入力してスキルを呼び出します。

1. 対象ドキュメントを指定する
スキルを呼び出すと、まずチェック対象のドキュメントを聞かれます。 ファイルパスやURLで対象を指定します。

今回はこちらのブログの 2026-01 時点の内容をインプットさせました。
2. 陳腐化の「あたり」を洗い出す
対象ドキュメントを読み込み、陳腐化の可能性がある箇所を洗い出します。


3. AWS公式ドキュメントと照合する ( + 修正する )
洗い出し結果の中から、調査したい項目を選びます。 今回は [全て] としました。
選択した項目について、AWS Knowledge MCP Server を使ってAWS公式ドキュメントと照合します。 サブエージェントで並列に調査します。

洗い出した結果がこちら。(修正点把握で役に立ったなと思った部分を赤枠で書いてます)


この結果をもとに、優先度の高い以下項目を修正しました。(先のブログも更新済みです!)
- #6(生成AIクエリ機能) - プレビューと記載されているが既に廃止済み。誤解を生むため早急に修正が必要
- #3(管理ルール数) - 370→725で約2倍に増加しており、数値の乖離が大きい
- #1(設定レコーダー) - サービスリンクレコーダーという新概念の追加であり、記事の根幹に関わる
おわりに
パターンベースの洗い出しと、AWS Knowledge MCP Server での照合を組み合わせることで、 陳腐化チェックをそこそこ効率化できました。
完全な自動チェックではないため、最終的な判断や微調整は人間が行う必要があります。 ただ、チェックすべき箇所の「あたり」を付けてくれるだけでも、手動チェック + 修正の負担はかなり軽減できます。
以上、参考になれば幸いです。








