[AWS] Graviton2 プロセッサを搭載した新しいEC2インスタンスタイプ T4g が利用可能になりました
こんにちは、菊池です。
本日紹介するアップデートはこちら!
EC2の新しいインスタンスタイプ、T4gがリリースされました!T4gは、すでに登場しているC6g/M6g/R6gインスタンスと同じ、ArmベースのGraviton2プロセッサを搭載したインスタンスタイプです。また、従来のT2/T3と同様のバーストパフォーマンス特性を持っています。
T4gのスペックと料金
利用料は東京リージョンにおけるLinuxのオンデマンド費用です。
インスタンスタイプ | vCPU | メモリ | ベースラインパフォーマンス/vCPU | 時間あたりのCPUクレジット | ネットワーク帯域幅 | EBS帯域幅 | 利用料 |
t4g.nano | 2 | 0.5 GiB | 5% | 6 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.0054/時間 |
t4g.micro | 2 | 1 GiB | 10% | 12 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.0108/時間 |
t4g.small | 2 | 2 GiB | 20% | 24 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.0216/時間 |
t4g.medium | 2 | 4 GiB | 20% | 24 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.0432/時間 |
t4g.large | 2 | 8 GiB | 30% | 36 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.0864/時間 |
t4g.xlarge | 4 | 16 GiB | 40% | 96 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.1728/時間 |
t4g.2xlarge | 8 | 32 GiB | 40% | 192 | 最大5Gbps | 最大2,085Mbps | $0.3456/時間 |
従来のT3と比較して80%程度の料金で利用可能です。
T4gインスタンスを起動する
早速起動してみます。
AMIはAmazon Linux 2のArmを選択します。
T4gのインスタンスタイプが選択可能になっていました。
「T2/T3無制限」の名称が「Credit specification」となって選択可能でした。
起動したEC2のCPU情報をみてみます。
$ lscpu アーキテクチャ: aarch64 バイト順序: Little Endian CPU: 2 オンラインになっている CPU のリスト: 0,1 コアあたりのスレッド数: 1 ソケットあたりのコア数: 2 ソケット数: 1 NUMA ノード数: 1 モデル: 1 BogoMIPS: 243.75 L1d キャッシュ: 64K L1i キャッシュ: 64K L2 キャッシュ: 1024K L3 キャッシュ: 32768K NUMA ノード 0 CPU: 0,1 フラグ: fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp ssbs
EBSはNVMeインターフェースとなっています。
$ lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT nvme0n1 259:0 0 8G 0 disk ├─nvme0n1p1 259:1 0 8G 0 part / └─nvme0n1p128 259:2 0 10M 0 part /boot/efi
ENAドライバーも利用されていました。
$ ethtool -i eth0 driver: ena version: 2.2.10g firmware-version: expansion-rom-version: bus-info: 0000:00:05.0 supports-statistics: yes supports-test: no supports-eeprom-access: no supports-register-dump: no supports-priv-flags: no
まとめ
バースト特性をもち安価に利用できるEC2インスタンスタイプである、Tシリーズに、最新のGraviton2プロセッサー搭載のT4gが登場しました。バーストパフォーマンスの複雑さゆえに使いどころが難しいこともありますが、既存のT3を利用している環境であれば、移行しやすいかもしれません。T3の同程度のスペックと比較して20%程度のコスト低減も可能になりますので、積極的に利用していきましょう!