[アップデート] AWS Elemental MediaConvert で MP3 オーディオファイルの出力が可能になりました!

AWS Elemental MediaConvertでMP3での音声ファイル出力が可能となりました!本記事では、その概要や、実際にやってみた手順を記していきます。
2020.01.20

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こんにちは、大前です。

AWS Elemental MediaConvert で MP3 の出力が可能になるアップデートがありましたのでお知らせします。

MP3 Audio Output Now Available with AWS Elemental MediaConvert

アップデート内容

概要

1/22 修正

「音声のみの出力は元から可能」であったため、一部内容を修正しました。

AWS Elemental MediaConvert で、MP3での音声のみ(=動画とキャプションを含まない)出力が可能となりました。

ジョブの作成画面より、Video の出力設定を削除することによって音声のみの出力が出来ます。

ちなみに、音声のみ出力に対応しているコーデックとコンテナの組み合わせは以下になります。

音声のみの出力でサポートされているコーデックとコンテナ

対応している入力コーデック/コンテナ

Container Audio Codecs
MPEG-1 Layer 3 (.mp3) MP3
MPEG-2 TS (.ts、m2ts、m2p) MP2、PCM
MPEG-4 (.mp4) AAC
QuickTime (.mov) PCM
WAV (.wav) PCM

対応している出力コーデック/コンテナ

Container Audio Codecs
HLS (.ts) AAC, Dolby Digital (AC3)
MPEG-1 Layer 3 (.mp3) MP3
MPEG-2 TS (.ts, m2ts, m2p) AAC, Dolby Digital (AC3), Dolby Digital Plus (EAC3), MP2
MPEG-4 (.mp4) AAC, Dolby Digital (AC3), Dolby Digital Plus (EAC3)

やってみた

実際に MP3 出力を試してみたいと思います。

今回は、下記の動画ファイルを用意しました。(MPEG-4/AAC)

 

これを、MediaConvert を使用して MP3 ファイルに変換したいと思います。

事前に、上のファイルは S3 にアップロードしておきます。

ジョブの作成

AWS Elemental MediaConvert の「ジョブの作成」より、S3 にアップロードした上の動画を指定します。

 

「出力グループの追加」より、今回は MP3 で出力するので、「ファイルグループ」を選択。

 

変換後のファイルを格納する場所を送信先に指定します。

 

「Output1」から、Video 設定を削除します。

 

削除後の姿。ちなみに、キャプションを追加している場合はそれも削除する必要があります。

 

「コンテナ」は「No Container」、オーディオコーデックを「MPEG-1 Layer Ⅲ(MP3)」とします。

コンテナが指定されていない場合は、コーデックに対応した拡張子(今回は .mp3)が使用されます。

 

最後に「設定」から IAM ロールを指定して、ジョブを実行します。

ロールについてはこちら を参照

 

ジョブのステータスが「COMPLETE」になるまで待つと、送信先の S3 に mp3 でファイルが出力されています。

 

これをダウンロードし、ffmpeg -i で情報を確認してみると、MP3 かつ音声情報のみのファイルにエンコードされていることが確認できます。

終わりに

AWS Elemental MediaConvert で MP3 で音声のみの出力が可能となりました。

特に特殊な手順は不要で、お手軽に出力出来ますので是非ご活用ください。

 

以上、AWS 事業本部の大前でした。

1/22 追記

ElasticTranscoder では、以前より MP3 での音声のみ出力がサポートされていました。

https://forums.aws.amazon.com/thread.jspa?threadID=268221