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はじめに
中山(順)です
AWSさん、CPU作っちゃったみたいです。
New – EC2 Instances (A1) Powered by Arm-Based AWS Graviton Processors
Introducing Amazon EC2 A1 Instances Powered By New Arm-based AWS Graviton Processors
A1インスタンスの概要
ざっくりまとめると以下のような感じです。
- ARMベースのプロセッサ"AWS Graviton Processors"を開発
- Graviton Processorsを搭載したホスト上で稼働するのがA1インスタンス
- 実行するアプリケーションの言語によってはビルドし直す必要あり(スクリプト言語であれば不要)
- 現時点でサポートされるOSは、"Amazon Linux 2", "RHEL", "Ubuntu"
- 低価格
- コンテナを実行するようなユースケースや開発環境などに適している
- 現時点では、"US East (N. Virginia)", "US East (Ohio)", "US West (Oregon)", "Europe (Ireland)"で利用可能
やってみた
EC2インスタンスの作成
早速EC2インスタンスを作成してみます。 従来と違う部分だけ紹介します。
まず、AMIを選択する際にA1をサポートしているOSであればCPUのアーキテクチャを選択できるようになっています。
そうすると、インスタンスタイプの選択時にA1インスタンスを選択できるようになります。
CPU/アーキテクチャの確認
まずはCPUの情報を確認してみました。 こちらからはモデル名などを確認することができませんでした。
$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
BogoMIPS : 166.66
Features : fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 cpuid
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant : 0x0
CPU part : 0xd08
CPU revision : 3
$ sudo dmidecode | grep -A9 '^System Information'
System Information
Manufacturer: Amazon EC2
Product Name: a1.medium
Version: Not Specified
Serial Number: ec23b15c-6b3d-8cf9-54f8-1900894eb532
UUID: EC23B15C-6B3D-8CF9-54F8-1900894EB532
Wake-up Type: Power Switch
SKU Number: Not Specified
Family: Not Specified
ARMアーキテクチャであることはこちらのコマンドで確認できました。
$ uname -m
aarch64
料金比較
ざっくり、同一のコア数/メモリで3分の2以下の料金のようです。
インスタンス名 | vCPU | RAM | EBS帯域幅 | ネットワーク帯域幅 | オンデマンド価格/時間 US East(N. Virginia) |
---|---|---|---|---|---|
a1.medium | 1 | 2 GiB | 最大3.5 Gbps | 最大10 Gbps | $ 0.0255 |
a1.large | 2 | 4 GiB | 最大3.5 Gbps | 最大10 Gbps | $ 0.0510 |
a1.xlarge | 4 | 8 GiB | 最大3.5 Gbps | 最大10 Gbps | $ 0.1020 |
a1.2xlarge | 8 | 16 GiB | 最大3.5 Gbps | 最大10 Gbps | $ 0.2040 |
a1.4xlarge | 16 | 32 GiB | 3.5 Gbps | 最大10 Gbps | $ 0.4080 |
インスタンス名 | vCPU | RAM | EBS帯域幅 | ネットワーク帯域幅 | オンデマンド価格/時間 US East(N. Virginia) |
---|---|---|---|---|---|
c5.large | 2 | 4 | 最大 3,500 | 最大10 Gbps | $ 0.085 |
c5.xlarge | 4 | 8 | 最大 3,500 | 最大10 Gbps | $ 0.17 |
c5.2xlarge | 8 | 16 | 最大 3,500 | 最大10 Gbps | $ 0.34 |
まとめ
これまでにもCPUを特注したりルーター用にASIC作ったりしてたので自然な流れだったのかもしれませんが、ついにCPUを作っちゃいました。
レガシーなアプリケーションをそのまま動かすことは難しいかもしれませんが、環境によっては大幅なコスト削減が期待できますね。 東京にはいつ来るのかなー。
現場からは以上です。