AWS HealthのEメール配信がAWS User NotificationsのAWS管理通知に移行するのでまとめてみた

AWS HealthのEメール配信がAWS User NotificationsのAWS管理通知に移行するのでまとめてみた

Clock Icon2025.07.07

AWS Healthの通知は配信方法が変わるとドキュメントに記載があり移行スケジュールが記載されています。
以下のように移行スケジュールも記載されていました。

Until September 14, 2025: Opt-in period to use AWS managed notifications.

September 15, 2025: AWS managed notifications are enabled for all existing AWS accounts. For new AWS accounts, managed notifications are enabled by default. You can enable and disable managed notifications until December 15th, 2025.

December 15, 2025: AWS managed notifications are enabled for all accounts, and you can no longer disable them.

引用ドキュメント

ざっくり説明すると以下の通りです。

2025年9月14日までは、試してみたい人は試すことができるAWS User Notifications のAWSマネージド通知の機能を使用感を試すお試し期間です。
2025年9月15日から2025年12月15日まで、自動的に全員が試してみる期間、いきなり運用は変えられない場合は、元に戻すことができる期間です。
2025年12月15日以降、強制的に移行される日、この日以降、AWS User Notifications のAWSマネージド通知を無効にすることはできません。

AWS Healthとは

利用しているAWSサービスに何か変化があったときや今後変化があるときに、情報把握をする際に役立つサービスです。
AWS Healthはイベントの通知をメール配信されている他、EventBridgeを利用してSlack通知ができたりします。

詳しくは以下を参照ください
https://dev.classmethod.jp/articles/introduction-2024-aws-health-dashboard/

今回はこの通知の配信の仕組みが代わります。

AWS User Notifications のAWSマネージド通知の機能とは

文字の通りですが、ユーザ通知を設定できるサービスです。
画面は以下の通りです。
aws_health

AWS Health 通知を無効にする ボタン

このボタンで、従来の通知設定に戻すか、User Notifications を有効にするかが選択できます。
ドキュメントでは以下の記載があるので、2025年12月15日まで利用できる機能であることが考えられます。

December 15, 2025: AWS managed notifications are enabled for all accounts, and you can no longer disable them.

各種通知設定(Security,Health Operations,Account-Specific Issues,Billing Notification)

AWS Healthのカテゴリ毎に通知毎に設定が可能です。"Account-Specific Issues" のみ有効にすると大量に通知が来ることが示唆されているため、初期設定では通知がされないようになっています。

サブスクリプション管理

今までのAWS Healthの通知ではできなかったUser Notifications の機能となっています。

従来は、アカウントの代替連絡先に設定したメールアドレスにのみメール通知がされるようになりましたが、
本機能を利用することによって、メールの通知先を柔軟に設定することできます。

一つ目の手段として、アカウント連絡先の設定変更です。
Securityの連絡先をオペレーションや請求の代替連絡先に通知ができます。反対にセキュリティの代替連絡先に通知しないということも可能です。

二つ目の手段としては登録したメールアドレスやSlackに配信設定です。
配信チャネルに設定すれば直接メールアドレスを設定することができます。管理者や代替連絡先を自由に設定できない場合、EventBridgeで工夫する必要がありましたが、これからUser Notificationsの設定権限さえ持っていれば簡単に設定できるようになりました。

channerl-uns

配信チャネルから簡単にメールアドレスの設定が可能です。
※モバイルデバイス、チャットチャンネルも比較的観点に設定が可能です。

sns_mailset

AWS User Notifications にしたら変わること、できなくなること

メールアドレスが変わります
no-reply-aws@amazon.com ではなく health@aws.com から送信されます。メールクライアントでメールアドレスでフィルターをしている方はご注意ください。

プレーンテキスト形式の受信
今まではプレーンテキスト形式でメールが送られている通知もありましたが、プレーンテキスト形式は無効になりHTML形式になります。

配信先の固定
今までは管理者が配信先を固定することができました。
本機能を設定次第では、意図しないIAMユーザが配信設定ができている状態なっている場合があります。
結果的に意図せぬタイミングで通知が止まってしまう可能性があります。
通知の設定を統制したい場合は、IAMポリシー見直しやSCPなどの設定が必要かご検討ください。

まとめ

今までより通知設定が柔軟になり便利になりました。
一方で管理者を考慮事項が増えたかもしません。
お試し期間に使用感を慣れながら、ぜひ活用してみてください。

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