AWS HealthOmics ワークフローのデフォルトストレージタイプが動的ストレージへ変更になります
はじめに
2026 年 1 月 28 日から、AWS HealthOmics ワークフローのデフォルト storageType が動的ストレージ (DYNAMIC) に変更されます。対象は storageType や storageCapacity を指定しない新規ワークフローです。AWS CLI や SDK を利用してワークフローを作成している場合は影響を受ける可能性があります。既存のワークフローには影響ありません。
両ストレージの違いと変更内容、ワークフローを作成した結果を紹介します。
静的ストレージと動的ストレージの違い
AWS HealthOmics のワークフローには 2 種類のストレージタイプがあります。今は動的ストレージが推奨されています。

静的ストレージ
静的ストレージ (STATIC) はサービスローンチ時からあるストレージタイプです。事前に容量を指定してプロビジョニングします。
特徴:
- 最小 1.2TB のストレージ確保が必要
- スループット性能が高い
- ストレージサイズの事前見積りが必要
- プロビジョニングに時間がかかる
小規模なワークフローでも最小 1.2TB の確保が必要です。実際の使用量にかかわらず、ストレージコストが発生します。
動的ストレージ
動的ストレージ (DYNAMIC) は 2024 年に追加された新しいストレージタイプです。ストレージサイズが自動的にスケーリングします。
特徴:
- 自動スケーリングでストレージサイズの事前見積りが不要
- 起動時間が速い(以前の計測結果では約 7.5 分短縮)
- ストレージ不足によるエラーを回避
- 小規模ワークフローでは過剰なプロビジョニングを回避可能
動的ストレージの詳細は以下の記事で紹介しています。
比較表
| 項目 | 静的ストレージ | 動的ストレージ |
|---|---|---|
| コスト | $0.0001918/GB-Hours | $0.0004110/GB-Hours |
| 最小容量 | 1.2TB | なし |
| ストレージサイズの事前見積り | 必要 | 不要 |
| 起動時間 | 長い | 短い |
| スループット性能 | 高い | 標準 |
単価は動的ストレージの方が約 2 倍高くなります。ただし、小規模なワークフローでは最小容量の制約がないため、コストを抑えられます。
変更内容
変わること
2026 年 1 月 28 日以降、以下の動作に変更されます。
- storageCapacity や storageType を指定しない新規ワークフローは動的ストレージがデフォルトに設定される
- 実行時に StartRun リクエストでオーバーライド可能
変わらないこと
以下は変更されません。
- 2026 年 1 月 28 日以前に作成された既存ワークフローは静的ストレージのまま維持される
必要なアクション
storageCapacity や storageType を指定しない新規ワークフローは、動的ストレージがデフォルトに設定されます。静的ストレージが必要な場合は、2026 年 1 月 28 日までに以下のいずれかの方法で明示的に指定してください。
- 静的ストレージを指定してワークフローを作成
- StartRun リクエストで storageType に STATIC を指定
補足: マネージメントコンソールから作成する場合
マネージメントコンソールからワークフローを作成する場合は、動的または静的ストレージを明示的に選択する必要があります。今回の変更が影響するのは、AWS CLI や SDK を利用して新規ワークフローを作成する際に、ストレージの指定を省略している場合のみです。

確認してみた
AWS CLI でストレージ指定をせずにワークフローを作成して確認してみます。
準備
WDL のワークフローを作成しました。
version 1.0
workflow HelloWorld {
call SayHello
}
task SayHello {
command {
echo "Hello, World!"
}
runtime {
docker: "public.ecr.aws/amazonlinux/amazonlinux:latest"
}
output {
String message = read_string(stdout())
}
}
ZIP で圧縮しアップロードできる準備をします。
zip workflow-definition.zip workflow.wdl
HealthOmics は us-east-1 リージョンで利用しているため、リージョンを切り替えます。
export AWS_DEFAULT_REGION=us-east-1
ワークフロー作成と確認
ワークフロー作成しました。
$ aws omics create-workflow \
--name "test-storage-default" \
--definition-zip fileb://workflow-definition.zip
{
"arn": "arn:aws:omics:us-east-1:123456789012:workflow/7019047",
"id": "7019047",
"status": "CREATING",
"tags": {},
"uuid": "fccdd90a-35f5-3b5a-2e9b-fe0c3fbfeb17"
}
作成したワークフローを確認します。storageType が STATIC になっています。ここが 1 月 28 日以降は DYNAMIC となって作成される予定です。
$ aws omics get-workflow --id 7019047
{
"arn": "arn:aws:omics:us-east-1:123456789012:workflow/7019047",
"id": "7019047",
"status": "ACTIVE",
"type": "PRIVATE",
"name": "test-storage-default",
"engine": "WDL",
"main": "workflow.wdl",
"digest": "sha256:bb17390c54dc8d165274129316784ddf49a73c17d741e73999fe371f5137bf45",
"creationTime": "2026-01-12T12:00:41.445620+00:00",
"statusMessage": "No input parameters found in the workflow definition. Ensure your workflow definition contains valid parameter names or upload a parameters template to define the workflow parameters. workflow.wdl\n workflow HelloWorld\n call SayHello\n task SayHello\n",
"tags": {},
+ "storageType": "STATIC",
"uuid": "fccdd90a-35f5-3b5a-2e9b-fe0c3fbfeb17"
}
まとめ
2026 年 1 月 28 日から、AWS HealthOmics ワークフローのデフォルト storageType が動的ストレージに変更されます。動的ストレージは自動スケーリングにより、ストレージサイズの事前見積りが不要で、起動も高速です。
AWS CLI や SDK でワークフローを作成している場合は確認が必要です。静的ストレージを継続利用する場合は、明示的に指定してください。マネージメントコンソールから作成する場合は影響ありません。






