[小ネタ] 最新世代のインスタンスタイプでReserved Instanceが購入できない時の対処法

[小ネタ] 最新世代のインスタンスタイプでReserved Instanceが購入できない時の対処法

2026.01.31

困っていること

新規でEC2インスタンスの作成を予定しており、最新世代のR8iインスタンスタイプを検討しています。コスト最適化のためにReserved Instance(RI)の購入を検討していますが、以下の課題に直面しています。

  • 現在の状況:
    • R8iインスタンスは2025年8月に一般提供が開始され、東京リージョン(ap-northeast-1)でも利用可能
    • AWSコンソールでR8iインスタンスのRIを検索したが、該当するRIが存在しないと表示される
    • コスト管理の観点から、Savings Plans(SP)よりもRIを優先したい(請求データ上、SPの割引適用先が特定できず費用処理が複雑になるため)

CleanShot 2026-01-31 at 17.35.09@2x

  • 質問内容:
    • R8iインスタンスのRI提供予定はあるのか?
    • 通常、新しいインスタンスタイプが利用可能になってからどの程度でRIが提供されるのか?
    • RI購入が見込めない場合の代替案は何か?

このような最新世代インスタンスでRI購入ができない状況について、どのように対応すればよいか教えてください。

どう対応すればいいのか?

結論

残念ながら、R8iインスタンスのReserved Instance(RI)に関する明確な提供情報は現時点で確認できませんでした。

AWSは近年、新世代インスタンスについてRIよりもSavings Plansの利用を推奨する方向にシフトしており、R8iのような最新世代インスタンスでは、RIの提供が遅延する、または提供されない可能性があります。

R8iインスタンスの提供状況

現状のタイムライン:

  • 2025年8月:一般提供開始

https://dev.classmethod.jp/articles/memory-optimized-amazon-ec2-r8i-r8i-flex-instances/

  • 2025年12月:リージョン拡大
    • 東京リージョン(ap-northeast-1):利用可能

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/12/ec2-r8i-r8i-flex-instances-additional-regions/

  • RI提供:未定

従来のRI提供時期について:
過去の一般的な傾向では、新しいインスタンスタイプの提供開始から数ヶ月後にRIが提供開始されていました。しかし、最近のAWSの方針では、新世代インスタンスでRIよりも__Savings Plans__を優先的に提供する傾向が見られます。
R8iなどの最新インスタンスでは、RIの明確な提供スケジュールは公表されていません。

アプローチ方法

RI購入が見込めない現状で検討できるアプローチ方法をご紹介します。

推奨オプション1:EC2 Instance Savings Plansの利用

最もお勧めする代替案は、EC2 Instance Savings Plansのご利用です。
EC2 Instance Savings Plansであれば、R8iなどの最新インスタンスは選択可能です。

CleanShot 2026-01-31 at 17.39.46@2x

特徴:

  • スタンダードRIと同等の最大72%の割引率を提供
  • 特定のインスタンスファミリー(R8i)に限定されるため高い割引率が適用される
  • アベイラビリティゾーンやインスタンスサイズの変更にも柔軟に対応
  • 1部署だけで購入するのであれば、費用配分不要になる

メリット:

  1. RIと同等の割引率を提供しつつ、より高い柔軟性がある
  2. インスタンスの属性変更に対する制約が少ない
  3. 最新世代インスタンスに対してもすぐに適用可能

デメリット:

  1. 複数部署で利用する場合、請求データ上SP割引の適用先が特定できない
  2. 費用処理が複雑になる可能性がある(特に部署ごとに予算管理をしている場合)

代替オプション2:前世代インスタンス(R7i)の利用

もう一つの選択肢として、前世代のR7iインスタンスのご利用が考えられます。

特徴:

  • R7iインスタンスではRIが提供されている
  • R8iと比較して性能差は約15%程度
  • コスト管理の簡便性を優先される場合に有効な選択肢

メリット:

  1. RIによる明確な費用配分と予測が可能
  2. 従来の予算管理プロセスをそのまま継続できる
  3. 安定した割引率を確保できる

デメリット:

  1. 最新世代(R8i)と比較して性能が約15%劣る
  2. 将来的にR8iへの移行が必要になった際に、再度コスト最適化の検討が必要

参考

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