[小ネタ] 最新世代のインスタンスタイプでReserved Instanceが購入できない時の対処法
困っていること
新規でEC2インスタンスの作成を予定しており、最新世代のR8iインスタンスタイプを検討しています。コスト最適化のためにReserved Instance(RI)の購入を検討していますが、以下の課題に直面しています。
- 現在の状況:
- R8iインスタンスは2025年8月に一般提供が開始され、東京リージョン(ap-northeast-1)でも利用可能
- AWSコンソールでR8iインスタンスのRIを検索したが、該当するRIが存在しないと表示される
- コスト管理の観点から、Savings Plans(SP)よりもRIを優先したい(請求データ上、SPの割引適用先が特定できず費用処理が複雑になるため)

- 質問内容:
- R8iインスタンスのRI提供予定はあるのか?
- 通常、新しいインスタンスタイプが利用可能になってからどの程度でRIが提供されるのか?
- RI購入が見込めない場合の代替案は何か?
このような最新世代インスタンスでRI購入ができない状況について、どのように対応すればよいか教えてください。
どう対応すればいいのか?
結論
残念ながら、R8iインスタンスのReserved Instance(RI)に関する明確な提供情報は現時点で確認できませんでした。
AWSは近年、新世代インスタンスについてRIよりもSavings Plansの利用を推奨する方向にシフトしており、R8iのような最新世代インスタンスでは、RIの提供が遅延する、または提供されない可能性があります。
R8iインスタンスの提供状況
現状のタイムライン:
- 2025年8月:一般提供開始
- 2025年12月:リージョン拡大
- 東京リージョン(ap-northeast-1):利用可能
- RI提供:未定
従来のRI提供時期について:
過去の一般的な傾向では、新しいインスタンスタイプの提供開始から数ヶ月後にRIが提供開始されていました。しかし、最近のAWSの方針では、新世代インスタンスでRIよりも__Savings Plans__を優先的に提供する傾向が見られます。
R8iなどの最新インスタンスでは、RIの明確な提供スケジュールは公表されていません。
アプローチ方法
RI購入が見込めない現状で検討できるアプローチ方法をご紹介します。
推奨オプション1:EC2 Instance Savings Plansの利用
最もお勧めする代替案は、EC2 Instance Savings Plansのご利用です。
EC2 Instance Savings Plansであれば、R8iなどの最新インスタンスは選択可能です。

特徴:
- スタンダードRIと同等の最大72%の割引率を提供
- 特定のインスタンスファミリー(R8i)に限定されるため高い割引率が適用される
- アベイラビリティゾーンやインスタンスサイズの変更にも柔軟に対応
- 1部署だけで購入するのであれば、費用配分不要になる
メリット:
- RIと同等の割引率を提供しつつ、より高い柔軟性がある
- インスタンスの属性変更に対する制約が少ない
- 最新世代インスタンスに対してもすぐに適用可能
デメリット:
- 複数部署で利用する場合、請求データ上SP割引の適用先が特定できない
- 費用処理が複雑になる可能性がある(特に部署ごとに予算管理をしている場合)
代替オプション2:前世代インスタンス(R7i)の利用
もう一つの選択肢として、前世代のR7iインスタンスのご利用が考えられます。
特徴:
- R7iインスタンスではRIが提供されている
- R8iと比較して性能差は約15%程度
- コスト管理の簡便性を優先される場合に有効な選択肢
メリット:
- RIによる明確な費用配分と予測が可能
- 従来の予算管理プロセスをそのまま継続できる
- 安定した割引率を確保できる
デメリット:
- 最新世代(R8i)と比較して性能が約15%劣る
- 将来的にR8iへの移行が必要になった際に、再度コスト最適化の検討が必要






