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AWS円建て支払いの利点について

2015.02.18

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はじめに

AWSチームの鈴木です。

先日(2/17)に発表されたアップデートにより、AWS費用を日本円を含む各国通貨で精算する事が可能となりました。

AWSで円建て支払いができるようになりました

今回、以下AWSブログで紹介されていた「競争力ある為替レート」について検証を行いました。

【AWS発表】 AWSアカウントへの支払い通貨の設定機能

AWSに日本円精算を申し込む事で、月末に米ドルで計算されたAWS費用は AWSが提示する、競争力ある為替レートで日本円を含む現地通貨に変換され、 VisaもしくはMasterCardのクレジットカードに請求が行われます。

比較表

測定日時(JST) VISA提携レート AWS提示レート 値引率
2/17 13:00 120.826円 119.727円 0.91%
2/18 13:00 121.375円 119.962円 1.39%
2/19 15:00 121.384円 120.439円 0.78%
2/24 9:00 121.314円 120.109円 0.99%

VISA提携レートは、Visaインターナショナルの計算ページを利用し、クレジットカード会社の海外利用に係る事務処理コストとして1.63%を加算した値を求めました。

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AWSレートは、AWSのBillingページを利用し、値を求めました。

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まとめ

国内の一般的なVisa,MasterCardの提携クレジットカードでは、海外決済を行う際、クレジットカード会社の事務処理コストとして1.63%の手数料が発生します。

三井住友VISAカードコーポレートサイト

外貨で決済した場合の換算レートについて

外貨でのショッピングご利用代金は、各地のVisaセンターまたはMasterCardセンターから決済センターにデータが到着した時点で、Visaインターナショナル・MasterCardインターナショナルが交換するレートに、弊社が海外利用に係る事務処理コストとして1.63%を加えたレートが適用されます

aws-localcurrency-advantage-02

サンプルの少なさ、昨日からの24時間でおよそ1円近い円安が進んだ事で、AWSが基準としているレートについて読取り難い状況ですが、AWSにより提示される為替レートは、クレジットカードの手数料を含むレートと比較する限り競争力があると言えそうです。

為替グラフ(2015/2/17〜2/18)

aws-localcurrency-advantage-01

今回の円建て精算、為替変動に伴うリスクヘッジにはなりません。このような要件や、為替手数料の更なる削減が求められる場合には、USドル決済に対応したクレジットカードもご確認頂ければと思います。

シティバンク ドルカード

SBIカード ドル決済サービス

改訂

2015.2.19 15:30 2/19 15時時点のレートを追記

2015.2.24 9:10 2/14 9時時点のレートを追記