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[アップデート] AWS Network Firewallにてアクティブ脅威防御のサポート
AWS Network Firewallに Amazon提供のThreat Intelligence(脅威インテリジェンス) を“マネージドルール”として組み込める機能が正式リリースされました
こんにちはコカコーラ大好きカジです。AWS re:inforce 2025に現地参加しています。
概要
AWS Network Firewallに Amazon提供のThreat Intelligence(脅威インテリジェンス) を“マネージドルール”として組み込める機能が正式リリースされましたので、取り急ぎご連絡します。
公式アナウンスブログ(英語)はこちら AWS Network Firewall launches support for active threat defense - AWS
いきなりまとめ
- 機能内容はAWS提供の脅威インテリジェンスをAWS Network Firewallで自動適用可能
- 対象脅威はコマンドアンドコントロール (C2)、マルウェアステージングホスト、シンクホール、アウトオブバンドテスト (OAST)、マイニングプールなどの悪意のある IP、ドメイン、URL への疑わしいトラフィックを自動的にブロック(各用語については簡易説明について下部に記載)
- 実装方法はマネージドルールグループとして追加のため容易
- 追加コストは無料と推測(AWS Network Firewallの今回の追加機能の料金が記載がない)
構成図(AWSのブログから引用)
良いと思ったポイント
-
攻撃通信の自動ブロック
- TORや既知のマルウェアC2通信先とのOutbound通信を自動で遮断。
- GuardDuty で脅威リスト名「Amazon Active Threat Defense」でマークされた検出結果は、Network Firewallで Active Threat Defense が有効になっている場合に自動的にブロック
-
AWSが最新の脅威リストを自動管理
- 脅威IPリストの更新を手動で管理する必要がなく、常に最新の脅威から守られる状態を維持
参考
Network Firewallのドキュメントには以下で追加されていました。
AWS active threat defense for AWS Network Firewall - AWS Network Firewall
専門用語
- コマンドアンドコントロール (C2, Command and Control)
- 攻撃者が侵入済みマシンをリモートで操作するための指令サーバー。
- マルウェアステージングホスト
- 本体マルウェアやツールをダウンロードさせるための一時的な中継サーバー。
- シンクホール(Sinkhole)
- 本来悪性ドメインに向かう通信を、無害なサーバー(Sinkhole)にリダイレクトする手法。
- アウトオブバンドテスト (OAST, Out-of-Band Security Testing)
- ターゲットの“応答以外”の経路(DNS、HTTP、SMTPなど)を使って脆弱性を確認するセキュリティ検査。
- マイニングプール(Cryptocurrency Mining Pool)
- 仮想通貨の採掘(マイニング)を複数人で協力して行い、報酬を分配する共有型の採掘ネットワーク。