[AWS Sustainability Showcase] Renewable Energy Assets Modeling ブースを訪ねてみました #AWSreInvent

2023.11.30

こんにちは、CX 事業本部 Delivery 部の若槻です。

AWS re:Invent 2023 では、AWS Sustainability Showcase というサステナビリティをテーマにしたショーケースのコーナーがあります。場所は Caesars です。

今回は、そのうち「Renewable Energy Assets Modeling(再生可能エネルギーのアセットモデリング)」ブースを訪ねてきたのでレポートします。

Renewable Energy Assets Modeling ブース

「Renewable Energy Assets Modeling」ブースの全景です。巨大な街のジオラマがとにかく目を引きます。スタッフによると 50,000 個以上のレゴブロックが使われているそうです。

この街はソーラーパネルと風力発電機で電力が供給され、ライトが点いたり観覧車が動いたりしています。

風力発電タービンです。発電された電気が供給され、また電圧が計測されています。

発電機ごとの発電状況やタービンの様子はダッシュボードで確認できるようになっています。下の PC 画面からも分かる通り、Amazon Managed Grafana で作成されています。

システム全体の構成は次のようになります。

風力発電機がデジタルツイン化されている

風力発電機では、3 つある風力タービンが IoT SiteWise でアセットモデリングされ、タービンごとのメトリクスが計測されています。アセットモデリングは下記の Modeling industrial assets - AWS IoT SiteWise の図が分かりやすいです。

そして IoT SiteWise のメトリクスは、 IoT TwinMaker 上の 3D モデルに関連付けることにより、デジタルツイン上でメトリクスの変化に応じて挙動を変えることができます。この実装は以前にワークショップをやってみた記事を上げているので、興味があればご覧ください。

風力発電機では 3 つあるタービンのうち一つが止まっています。

ダッシュボードでも、少し分かりづらいですが、TwinMaker により構成されたデジタルツイン(3D Composer)上で対応するタービンの回転が止まっていることが分かります。

3D モデルのデジタルツインでタービンの稼働状況を可視化することにより、動画による確認が難しい場合(暗い環境、通信環境が悪いなど)もオペレーターが視覚的に状況を確認することができます。

ちなみにタービンは扇風機で回転しているため、手で回転を止めるとそれもまたダッシュボード上のデジタルツインに反映されます。

稼働状況を AR で確認できる

また発電の稼働状況のグラフなどを AR で確認できるようにもなっています。

QR コードから専用サイトをスマホで開いたら、AR マーカーを読み取ります。

すると、発電状況のグラフや発電タービンの 3D モデル AR で表示されます。表示しているとメトリクスがリアルタイムで更新されます。(AR 映像に隠れていますが、マーカーをスタッフの方に持ってもらっています。)

チョコレート

手前に置いてあったのはレゴブロックでは無くチョコレートでした。頂きましたがすごく甘かったです。

おわりに

AWS re:Invent 2023 で、AWS Sustainability Showcase の Renewable Energy Assets Modeling ブースを訪ねてみました。

昨年来た時には無かった類のブースだと思いますが、巨大なジオラマの中で IoT TwinMaker が活用されていることにとてもテンションが上り、担当者の方の話を 30 分くらい聞いてしまいました。

しかしもう少し技術的な話(デジタルツイン上でタービンが回転する仕組みや、Grafana 上での Amazon Polly の使われ方など)にも踏み込みたかったので、残り 2 日で機会があればまた訪ねてお話を聞いてみたいと思います。

以上