AWS SAA-C03に合格したので振り返ってみる

2022.12.20

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こんにちは。ゲームソリューショングループの入井です。

先日AWS Certified Solutions Architect - Associate(通称SAA)の認定試験に無事合格したので、その感想や勉強方法について書いていきます。

これから SAAに挑戦する方の参考になれば幸いです。

SAA-C03になって難易度が上がったらしい

SAAは2022年8月30日に試験内容の改定が行われ、バージョンがSAA-C02からSAA-C03に更新されました。それに伴い、出題される分野の割合が変わったり、試験対象となるサービスの範囲が広がったようです。

私が勉強に使用したUdemyの問題集の解説文には以下のような記述があります。

当初はC02版からC03版において、試験対象範囲のサービスの増減があり、出題される試験範囲が少し変更された程度でありました。しかしながら、現在の試験を確認すると、以下のような傾向がみられます。

・単にサービス名を答える問題がほぼ出題されなくなった。

(略)

・問題文と選択肢が長文化した。

(略)

結論として、現在実施されている03版は難易度がかなり高くなったと思われます。

他のネット上の意見でも難易度が上昇しているという指摘が多かったです。

私はSAA-C02を受けたことが無いので単純な比較はできませんが、確かにサービス名を答えるだけの問題は少なかったように感じます。各サービスがどのような機能を持っていたり、どのようなベストプラクティスがあるか等について、具体的な部分まで理解しているかを問われているようでした。

一方で、出題対象のサービスについてある程度知ってさえいれば、明らかにありえない選択肢を消去法で消せるようになっている問題も多く、試されているのはあくまで基本的な知識量といった印象でした。

私の勉強方法

基本的には以下のような感じです。

  1. 問題集を解く
  2. 間違っていた問題、正解していても知らない内容のあった問題について復習
  3. 問題集を解く
  4. (以下ループ)

私は昔から参考書や講座を1から順番に勉強していくのが極端に苦手な性格で、今回もUdemyの動画講座を買ったのですが、モチベーションが枯渇して序盤で投げ出してしまいました。今進捗率を見たら、全体の15%程度しか手を付けていないようでした。

普通にお金が勿体ないので、私と同じような性質を持っている人には問題集を軸にした勉強をオススメします。体系的な学習ができないのであまり褒められた勉強法ではないですが、勉強のモチベーションが保てなかったら元も子もありません。

私は以下の問題集を使って勉強しました。

  • AWS公式の模擬試験
    • AWS Skill Builderで受けられる20問の試験
    • 現在は無料で何度でも受けられる
    • 実際の試験の雰囲気がわかる
    • 解答の解説も丁寧
  • Udemyの問題集
    • これ1つで65問 x 6回分の問題が受けられる
    • 非公式だが、内容は実際のものに近い
    • 各問に詳細な解説がついている

公式の模試は全問正解できるまで繰り返し、Udemyの問題集はSAA-C03対応版の3つが全て合格点に届くように2周ずつやりました。

分からなかった問題については、何故その解答になるのかを理解できるようになるまで関係情報を調べるようにしました。勉強を開始してすぐの頃は、そもそも問題文の意味が分からないことが多々あったのですが、その原因は文章内の用語についての知識が不足している場合がほとんどなので、AWS用語だけでなく一般的な技術用語含めて少しでもピンと来ない用語は必ず調べるようにしました。普段あまり使わないネットワーク系の用語等はだいぶ忘れてしまっていたのですが、この機会に再度学び直せて良かったです。

調べ物には主に以下のサイト等を使用しました。

  • Google
    • 全ての調べ物の基本
  • 公式ドキュメント
    • 情報は一番確かだが、文章の言い回しが難しい箇所も結構ある
  • Black Belt
    • スライドを読むだけでもかなり理解が進む
  • Udemy問題集の解説文
    • 問題を解いた後はとりあえずここから
    • ピンとこない部分があったら他の情報サイトを併用
  • Developers IO
    • 手前味噌ですが、分かりやすい解説記事が多いです
    • 知らないサービスついては、再入門シリーズを重宝しました

問題集を軸にした勉強法の弱点は、問題に出ていない範囲の勉強が疎かになることです。そのため、問題集の内容に慣れてきた後は、公式の試験ガイドを元に全体的な出題範囲を見直し、漏れていた部分の学習も進めました。

試験結果

スコアは842/1000という結果でした。

高得点というほどでもないですが、合格点が720なのである程度余裕を持った点数を取ることができました。

あと、SAA-C02まではテスト終了後にすぐ合否が分かったのですが、SAA-C03からは5営業日以内にメールで連絡という形に仕様が変わったようです。てっきりその場で分かるものと思っていたので、ソワソワしながら結果を待つことになりました。それでも、翌日の夕方頃には結果の連絡が来たので、基本的にはそんなに長く待つ必要はなさそうです。

まとめ

試験のバージョンが変わったことにより難易度の上昇があったようですが、それでも既存の問題集を繰り返し解いて勉強することで十分合格は可能でした。

次はSysOps Administrator - Associate(SOA)を受験予定ですが、こちらも新バージョンから試験ラボという実技形式の問題が出題されるようになり、難易度が上昇したようです。

AWSは、新サービスが次々とリリースされるだけでなく、既存サービスも日々改善が繰り返されているため、試験が最新の状況を反映するだけで学習範囲が広がり、自然と難易度が上がっていきます。ただ、それだけでなく、ベースとなる難易度自体を上げていっている傾向があるように感じます。恐らく、資格保持者にAWSのより深い知見を求ていきたいという方針があるのだと思いました。