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[アップデート] 新しくなった AWS Skill Builder における学習コンテンツの探し方について整理してみた
こんにちは、大前です。
AWS が提供する学習センターである AWS Skill Builder にて、大幅な UI のアップデートが入っていましたので、新しくなった Skill Builder の使い方をまとめていきたいと思います。
AWS Skill Builder チームサブスクリプションにおける管理者機能側にも仕様のアップデートが入っていそうですが、今回は学習を行う一般ユーザー目線の情報にのみ焦点を当てていきます。管理者機能のアップデートについては、別の機会でまとめたいと思います。
そもそも AWS Skill Builder にどのような学習コンテンツがあるのか?については以下ブログでまとめていますので、合わせてご覧ください。
AWS Skill Builder 入門 -AWS 学習に役立つオンライン学習センターについてまとめてみた- | DevelopersIO
新 UI の Skill Builder トップページ
新しい UI では、Skill Builder にログインすると以下のような画面(ダッシュボード)が表示されます。今までとは全く異なる UI になっていることがわかります。
トップページ
登録済みコースの確認
ダッシュボード上部には、「最近のトレーニングアクティビティ」というセクションがあります。ここでは、登録済みコースの進捗状況などを確認できます。
- 学習プラン ... 登録済みの学習プランが表示されます。
- コース ... 登録済みのコースが表示されます。
- 完了済みトレーニング ... 完了したコース等が表示されます。
学習プラン
コース
完了済みトレーニング
ダッシュボード上では一部の情報しか表示されないため、すべての情報を確認したい場合は「すべてのトレーニングアクティビティを表示」をクリックします。
右上のボタンからすべての情報を確認
クリックすると以下の画面に遷移し、過去に登録した各種コースの状況を確認できます。従来は単純にコースが進行中か、完了したか、くらいしかわかりませんでしたが、関しびや所要時間など、より細かい情報を確認できるようになっています。
登録したことのあるコース一覧が表示
また、画面右上の「アカウント」→「トレーニングアクティビティ」からも、同様の画面に遷移できます。
画面右上のメニューからも遷移可能
コースのレコメンド
ダッシュボードに戻り、少し下にスクロールすると「その他のトレーニングを見る」というセクションがあります。ここでは、ユーザーに対するコースのレコメンドが表示されています。ロジックは不明ですが、過去の学習履歴や AWS のサービスに対する興味などを元に、ユーザーごとに異なるコースを表示してくれるものと思われます。
ユーザーごとのレコメンド
ロールや分野別の学習
ダッシュボードの下部には「プロフェッショナルとしての目標を前進させる」というセクションがあります。執筆時点では、7つのロール、26の分野が表示されています。
ロール別
分野別
試しに、ロールの 1つである "クラウドオペレーター(SysOps)" をクリックしてみます。
各ロールや分野はクリックできる
すると、以下のように選択したロールに関連するコースのみが表示された画面に遷移します。
"クラウドオペレーター(SysOps)"に関するコースのみ表示される
従来の UI では、数百あるすべてのコースからうまくフィルタリングして、自身のロールや目的に合ったコースを探す必要がありましたが、AWS 側で特定のロールや分野に関連するコースをあらかじめまとめてくれているのは嬉しいですね。
フィルターを利用すると、さらにコースを絞り込むことができます。(画像は、"ガイド付きラボ" で絞り込んだ例)
さらに絞り込むことも可能
この機能は、ダッシュボード上部のタブ「詳しく見る」内からも遷移可能です。
ダッシュボード上部のタブから各ロール別のコースに遷移可能
ダッシュボード上部のタブから各分野別のコースに遷移可能
認定資格別の学習
ダッシュボードをさらに下にスクロールすると、「初歩から認定まで」というセクションがあります。ここでは、上述のロールや分野別のセクションと同様に、AWS の認定資格に関連するコースがまとめられています。
認定資格のバッジが並んでいる
試しに AWS 認定 AI プラクティショナーをクリックしてみると、以下の画面に遷移します。該当の認定取得を目指して学習を進めるにあたって、関連するコースが一覧で表示されます。
認定資格に対応するコース一覧が表示
いくつか見てみたところ、認定資格に関する学習コンテンツは学習プラン(Skill Builder におけるラーニングパス)としてまとめられているものが多いようです。フィルターの「形式」より、「学習プラン」を選択すると、すっきりとした表示になります。
"学習プラン"で絞り込むとスッキリ
AWS 認定 AI プラクティショナーの学習プランを開くと以下のような画面になります。学習プランの UI も新しくなっていますね。
学習プランの詳細画面
「概要」タブをクリックすると、学習プランに含まれるコース一覧が確認できます。日本語対応の学習プランであれば、各コースの概要が確認できるので、受講するコースを選ぶ際の参考になります。
概要より、学習プランに含まれるコースを確認可能
この機能は、ダッシュボード上部のタブ「詳しく見る」内からも遷移可能です。
ダッシュボード上部から遷移可能
各コース種別をまとめたページへのリンク
ダッシュボードの下部には「自分のスタイルに合ったトレーニングで実際に体験する」というセクションがあります。ここでは、Skill Builder で利用できる学習コースの種別毎にリンクが用意されています。
コースの種別ごとのタブが用意されている
例えば、「ゲームベースの学習」をクリックすると、以下のように AWS Cloud Quest の一覧が表示された画面に遷移します。
「ゲームベースの学習」を選択した例
以下は執筆時点で表示されているタブと、対応するコース種別の対比表です。
ダッシュボード上のタブ名 | 対応するコース種別 |
---|---|
ゲームベースの学習 | AWS Cloud Quest, AWS Industry Quest, AWS Card Clash |
没入型ソリューション構築 | AWS SimuLearn |
ラボ | AWS Builder Lab |
グループベースの学習 | AWS Skill Builder Trivia |
エキスパート主導のデジタルクラスルーム | AWS デジタルクラスルーム |
この機能は、ダッシュボード上部のタブ「詳しく見る」内からも遷移可能です。
ダッシュボード上部から遷移可能
初学者向けのコースまとめ
ダッシュボード上部のタブ「詳しくみる」→「クラウドトレーニングを開始する」をクリックすると、クラウド初学者向けのコース一覧をまとめたページに遷移します。
初学者向けのコース一覧へ遷移
初学者向けのコースがまとめられている
これから AWS の学習を始める方が Skill Builder を利用する際のお悩みとして、「どのコンテンツから学習すれば良いんだ。。。」となることが多かったのですが、初学者の方向けのコース一覧を簡単に表示できるようになったのは嬉しいポイントです。
すべてのコースから探す
ダッシュボード上部のタブ「詳しくみる」→「すべてのデジタルトレーニングを表示」をクリックすると、すべてのコースから検索を行うためのページに遷移します。
すべてのコースから検索したい場合はこちら
すべてのコースが表示される
この画面では、Skill Builder に登録されているすべてのコースを対象にフィルタや検索を行うことができます。
各種フィルタが利用可能
以下は執筆時点で利用可能なフィルターの一覧です。
フィルター名 | 説明 |
---|---|
ロール | 特定のロールに関するコースに絞り込む |
分野 | 特定の分野に関するコースに絞り込む |
関連する AWS 認定 | 特定の AWS 認定資格に関連するコースに絞り込む |
学習スタイル | コースの種別で絞り込む |
形式 | 単体のコースもしくは学習プランのみで絞り込む |
所要時間 | 各コースに設定された所要時間で絞り込む |
スキルレベル | 各コースに設定されたレベルで絞り込む |
料金 | 無料範囲もしくは有償ライセンスが必要なコースで絞り込む |
言語 | コースの言語で絞り込む |
"学習スタイル" フィルターについては、パッと見でどのタイプのコースに該当するのかわかり辛い部分が合ったため、以下に対応表を記載しておきます。整理してみると用途があまりわからないものや、同じようなコースが表示される学習スタイルがあったりします。用途に合わせてうまく使い分けていきたいところです。
学習スタイル | 対応するコース種別 | 備考 |
---|---|---|
エキスパート主導のデジタルクラスルーム | AWS デジタルクラスルーム | - |
ガイド付きラボ | AWS Builder Lab | ハンズオン学習 |
クラスルームトレーニング | AWS クラスルームトレーニング | 表示されるが登録する動線などがなく、執筆時点では用途不明 |
グループベースの学習 | AWS Skill Builder Trivia | 現状は Trivia のみ、今後追加の可能性あり |
ゲームベースの学習 | AWS Cloud Quest, AWS Industry Quest, AWS Card Clash | - |
チャレンジラボ | AWS Cloud Quest, AWS SimuLearn | - |
デジタルコース | デジタルコース | 所謂オンデマンドの eラーニングコンテンツ |
仮想クラスルームトレーニング | AWS クラスルームトレーニング | 表示されるが登録する動線などがなく、執筆時点では用途不明 |
再認定 | AWS Cloud Quest | - |
認定試験に向けた準備 | AWS 認定試験関連コース全般 | - |
評価テスト | AWS デジタルクラスルーム | - |
没入型ソリューション構築 | AWS SimuLearn | - |
"言語" フィルターにはデフォルトで「日本語」が設定されています。(おそらくアカウントの言語設定を参照している)そのため、英語対応しかしていないコースを表示するには、フィルターの言語設定を「English」に変更する必要があります。アップデート前は「日本語と英語」といった具合に複数の言語でフィルターできていたので、ここはちょっと不便になったポイントかもしれません。今後のアップデートに期待したいと思います。
言語フィルターは 1つのみ設定可能
フリーテキストでのコース検索
ダッシュボード上部の検索欄より、フリーテキストでコースを検索することも可能です。
画面上部から検索
検索ロジックは不明ですが、試しに「Auto Scaling」で検索してみると、タイトルに "Auto Scaling" が含まれていないコースも引っかかったので、概要やコースに設定されたタグなどを参照して検索してくれているのかもしれません。ざっくりとしたキーワードでコースを検索する際にはうまく活用できそうです。
タイトル以外の情報もひっかけてくれていそう?
おわりに
新しくなった AWS Skill Builder の UI について、学習コンテンツを探す際に関わってきそうな機能について一通り確認し、まとめてみました。
従来はすべてのコースに対して頑張ってフィルタリング等を行なっていましたが、新しい UI ではロールや分野、認定試験別にある程度コースをまとめてくれているものがあるので、より自分にあったコースを見つけやすくなっている印象です。(あと、検索やページ遷移が従来より軽くなっているのが嬉しいです)
以前と比較して大きく UI や動線が変わっているため、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばより効率的に学習コンテンツを探せるようになっていると思います。
今後も AWS Skill Builder はアップデートに期待したいと思います。
以上、AWS 事業本部の大前でした。