AWS Step Functions の AWS SDK Integration で、Amazon Q を含む 33 の AWS サービスと 1500 以上の API アクションが追加でサポートされました

こんにちは、CX 事業本部製造ビジネステクノロジー部の若槻です。

AWS Step Functions は、AWS Lambda などのサービスを実行する分散アプリケーションを構築できるサーバーレスのオーケストレーションサービスです。

2024/1/22（米国時間）のアップデートにより、AWS Step Functions の AWS SDK Integration で、33 の AWS サービスと 1500 以上の API アクションが追加でサポートされました

新規サポートされたサービス

アップデートにより新規サポートされたサービスは以下の通りです。33 のサービスと、合計 742 の API アクションが追加されています。

サービス	API アクション数	補足
AWS AppFabric	26
B2B Data Interchange	27
AWS Data Exports	14
Amazon Bedrock	21	※一部の API は以前から利用可能だった
Amazon Bedrock Agents	40
Amazon Bedrock Runtime Agents	2
Amazon Bedrock Runtime	1
AWS Clean Rooms ML	25	※ドキュメントにサービス名の誤記あり
Amazon CloudFront KeyValueStore	6
CodeGuru Security	13
AWS Cost Optimization Hub	7
Amazon DataZone	99
Amazon EKS Auth	1
AWS Entity Resolution	27
AWS Free Tier	1
Amazon Inspector Scan	1
AWS Launch Wizard	8
Amazon Managed Blockchain Query	8
AWS Elemental MediaPackage V2	24
AWS HealthImaging	18
Neptune Data	43
Network Manager	85
AWS Payment Cryptography	20
AWS Payment Cryptography Data	11
AWS Private CA Connector for Active Directory	25
Amazon Q Business	55
Amazon Q Connect	42
AWS re:Post	11
Amazon Timestream Query	13
Amazon Timestream Write	19
Trusted Advisor	10
Verified Permissions	25
Amazon WorkSpaces Thin Client	16

対象のサービスは、下記のドキュメントのリストでサポート日が「January 18, 2024」かどうかで確認できます。

API アクション数の確認は実際にマネジメントコンソールからサービスごとに API アクションを検索して確認しました。

補足

Amazon Bedrock の一部の API は以前から利用可能だった

Amazon Bedrock については一部の API アクション（InvokeModel および CreateModelCustomizationJob）は以前より利用可能でしたので、厳密には今回初めてサポートされたサービスではありません。

ドキュメント上で AWS Clean Rooms ML のサービス名の誤記あり

ドキュメント上で今回追加されたサービス名として AWS Clean Rooms と記載されていますが、これは恐らく誤記で、正しくは Amazon Clean Rooms ML です。

AWS Clean Rooms は以前より利用可能なサービスとして既にドキュメントの別項目に追加されています。

マネジメントコンソール上では Amazon Clean Rooms ML と表示されており、AWS Clean Rooms とサービスが区別されています。

こちらの誤記については AWS に報告済みです。

追加の API アクションがサポートされたサービス

既存のサービスで追加の API アクションがサポートされたのは以下の 4 サービスとのことです。

• Amazon Simple Queue Service
• Amazon EC2
• Amazon Relational Database Service
• AWS Glue

具体的にどの API であるかは分からなかったのですが、逆算するとこれら 4 つの合計で 750 以上の API アクションが新しくサポートされたようです。

今までのアップデート記事

今までの AWS SDK Integration の新規サポートのアップデートについては、下記の記事でまとめています。

おわりに

AWS Step Functions の AWS SDK Integration で、Amazon Q を含む 33 の AWS サービスと 1500 以上の API アクションが追加でサポートされました。

Amazon Q や Amazon Bedrock などの生成 AI を利用するサービスがサポートされたことで、AI を利用した分散アプリケーションの構築がより簡単になりそうです。公式のアップデートブログのタイトルが「AWS Step Functions adds integration for 33 services including Amazon Q」とあるようにこの辺はやはり公式としてアピールしていきたいようですね。

個人的には Amazon CloudFront KeyValueStore のサポートが地味に嬉しいです。CloudFront KeyValueStore で IP 制限やベーシック認証をの情報を管理する場合に、アドレスやユーザーの追加のワークフローを Step Functions に簡単に組み込めそうだからです。機会があれば実際に試してみたいと思います。

以上