[移行戦略としてのモニタリング] セッションレポート:スケーラブルなクラウド環境への移行を成功裏に導くためのデジタル戦略 #AWSSummit
こんにちは、菊池です。
本記事は、現在開催中のAWS Summit 2018 Tokyoで行われたパートナーセッション「」のレポートです。
セッション後、New Relicブースでは登壇者であるLee Atchison氏が執筆された書籍、「Architecting for Scale」がサイン入りで配布されていました。
セッション概要
日々複雑化するクラウド環境への移行には様々な障壁が存在します。適切なタイムラインと KPI を計画し、進捗状況をリアルタイムで可視化することができなければ、目を閉じたまま飛行機を操縦するに等しく、クラウドへの移行を成功させることは困難で す。移行前と比べて可用率やパフォーマンス、エラー率等が悪化していないか?開発チームのアジリティは本当に向上しているのか?クラウド料金は最適化でき ているのか?本セッションでは New Relic が提唱するクラウドマイグレーションを成功裏に導くための戦略をご紹介します。
New Relic Strategic Architecture シニアダイレクター:Lee Atchison氏
レポート
クラウドマイグレーション - もしもの時にどうするか -
- 大事な日:新製品の発表、ブラックフライデーなど、いずれにせよ社運をかけた大切な日
- 成長できるのか、業務を続けられるか
- 本当は、そのままではスケールできないことを知っていた
- クラウドに移行することにした
- 移行すれば解決すると思っていた
- お金も節約できると思ってた
- 少なくとも、当初は
- なぜ、移行が完了いないのか
- なぜ、こんなにコストがかかっているのか
- なぜ、パフォーマンスが悪いのか
- 移行によって前より悪い状況になってないか
- クラウド移行はうまくいくと思っていても実際はそんなに簡単ではない
クラウドへの移行は必ず成功できる
- 解決策があります
- 移行を成功させるには、アプリケーションとインフラを可視化すること
- 初期の段階で測定可能にして問題を発見可能にする
- 可視性向上によって
- 移行が用意になる
- 移行が迅速にできる
- 期待していた結果(コスト、拡張性)を得られる
- なぜ測定が大事なのか
- 移行作業を正しく進めるには計画 -> 移行 -> 運用の3つのフェーズで測定が必要である
計画
- まず事前に移行戦略を立てる
- アプリケーションのベースラインを策定する
- どのメトリックが重要か
- KPIモデルを開発する
- 収集し、現状を文書化する
- 移行中に常に確認する
- KPI(重要業績指標)
- テクニカルの観点
- ユーザ体験の観点
- ビジネスの観点
- KPIは必須
- 移行するコンポーネントの優先順位ずけ
- 対象は?
- 移行順は?
- まずは何をどのサービスを移行するか?
移行
- 検証とデータにより系統的に
- 問題と障害の特定
- 早期に測定可能な状態にしてより早く発見する
- 常にKPIをベースラインと比較する
- クラウドの改善点を検証
- サーバレス
- API
- データベース
- キューと通知
- 受入テスト
- 成功を実証するか
- 再度ベースライン
- オンプレミスと比較
- 完了まで繰り返す
運用
- 移行後も、継続的なモニタリングが不可欠
- クラウドがアプリケーションに与えるインパクトを理解する
- パフォーマンスへのインパクトがビジネスニーズを満たすか
- 期待通りのコスト効果が現れているか
最後に
- 計画、移行、運用
- 全てでアプリケーションの状況を把握できているか
- モダンアプリケーションにはモダンなツール
- 可視化でイノベーションを促進する
- イノベーションは自信を与える
- 測定可能な情報で自信を得られる
- 早期に測定可能にするほど、早期にアクションが取れる
Architecting for Scaling
まとめ
クラウドの移行にあたっては、
- まず現状を把握して文書化する(ベースライン)
- KPIを定める
- 常に測定し評価する
これができていなければ、その移行がうまくいっているとも判断することができないということですね。
New Relicの展示ブースでも詳しく話を聞くことができますので、気になる方は行ってみましょう!