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[ブースレポート] AI と IoT で実現するスマート廃棄物管理を体験しました #AWSSummit
あしざわです。
2025年6月26日-27日で開催された AWS Summit 2025に参加していました。
この記事では6/27 Day2に Builder’s Fair で展示されていた、AI と IoT で実現するスマート廃棄物管理
について紹介します。
未来のフードロス対策になるかもしれないIoTとAIを組み合わせた展示が体験できました。
展示紹介
ブース全体の見た目はこんな感じ。いい感じのダッシュボードとS3バケット風のスマートゴミ箱が目立っていました。
気になる仕組みはこんな感じ。
- スマートゴミ箱に何らかのゴミ(と想定したもの)を入れると、重さの増加を重量センサーが検知、カメラで画像が撮影される
- 撮影した画像をBedrockで分析、ゴミの種別を推定
- 重量やゴミの分析結果をAmazon Timestreamに送信し、Amazon Managed Grafanaで結果をリアルタイムで可視化
それぞれ詳しく説明していきましょう。
①
スマートゴミ箱にゴミが追加されスマートゴミ箱の下にある重量センサーが作動すると、上部のカメラがスマートゴミ箱の中身を撮影します。センサーは10g以上の増加を検知すると動くそうです。
②
先ほど撮影された画像の中で何のゴミが新しく追加(廃棄)されたのか、前回撮影された画像との比較で分析します。分析にはBedrockが使われているそう。固形廃棄物、重さ320gのペットボトルだと分析されていますね。合っていそうです。
③
結果はダッシュボード右側にも反映されます。総重量、重量の遷移グラフや廃棄物のカテゴリの円グラフなどがあります。このダッシュボードはAmazon Managed Grafana(AMG)で構築されています。AMGを使ったことがなかった AWSの方でも1日で構築できたそうです。
気になるAWS構成はこんな感じ。
スマートゴミ箱にあるセンサーで検知した重量やカメラの画像はAmazon IoT GreengrassからIoT Coreに送信、Lambda上でBedrockによる分析やTimestreamへのデータ保存が実行されます。
センサーにラズパイを利用しているので初期費用は少しかかってしまいますが、AWS構成が全てサーバレスで構成されているため、EC2のような固定で大きめ利用費はかからず使った分だけの従量課金です。小規模利用ならほとんどコストがかからないようです。
最後に
本記事では、AWS Summit 2025の Builder’s Fairの展示「AI と IoT で実現するスマート廃棄物管理」について紹介しました。
ブース対応担当のAWSの方によると、大規模な飲食店のお客様に刺さりそうとのことでした。
全国展開、エリア展開している飲食業者であれば各店舗でどれくらいのフードロスがあるか気になりそうです。また、AWS環境上のAWSコストは安いですが、エッジのIoTデバイスのコストはそこまで安くないので、小規模店舗だと躊躇してしまいそうです。
フードロス対策の未来が見えた気がしました。
以上です。