AWS Summit Tokyo 2023で猫画像を活用したゲームが出展されていました
こんにちは、ゲームソリューショングループの入井です。
AWS Summit Tokyo 2023のAWSブースにて、猫好きが思わず足を止めて見てしまうゲームが展示されていたのでご紹介します。
ゲーム概要
写真のように、5枚の猫画像の組み合わせで役を作るポーカーゲームです。
ゲームがスタートすると、5枚のランダムな猫画像が配布されます。その後、役を作るために不要な猫画像を選択し、交換を行います。例えば、画像では2枚の黒猫が揃っており、黒猫の4カードが狙えそうなので、残りのカードを交換するといった感じです。これを2回行い、役を作れたら勝ち、何も作れなかったら負けというルールです。
オッズ表も公開されていました。数値は出現率で、高いほど揃いやすい役となります。写真の通り、茶白を四枚揃える茶白フォーカードが一番出やすいようです。これは、茶白猫の画像の数が一番多いからのとのことです。
アーキテクチャ
ゲームの展示と一緒にどのようなアーキテクチャを使っているかの説明も書いてありました。このゲームはAWS CDKのハンズオンのために作られたもののようで、AWSのサイトでハンズオンが紹介されています。
【Nyantech ハンズオンシリーズ】猫の画像を使ってあそぶブラウザゲームを作ろう ! 〜AWS Cloud Development Kit (AWS CDK)で簡単デプロイ〜
アーキテクチャの各要素を具体的に見ていきます。
フロントエンド - Webコンテンツの配信
Amazon CloudfrontとS3を組み合わせて作られています。S3バケットにHTMLやJavascript等の静的サイトデータを格納し、ユーザーはそれをCloudfront経由で受け取るというポピュラーな構成です。
バックエンド
- 画像情報のDynamoDBへの登録
S3バケットに保存された画像のデータをDynamoDBに登録するLambda関数があります。DynamoDBには、画像のURLと共に、その画像の猫の色や毛の種類が保存されます。
- ゲームロジックの実装
ゲームの開始時、手札の交換時、ゲームの終了時にAPIリクエストを行います。それぞれ、ランダムな5枚の猫画像情報の取得、選択した猫画像の代わりとなる新しい画像情報の取得、役が成立しているかの判定を行います。
フロントエンドでは、APIから取得したゲームデータを元に猫画像の表示や、役名の表示などを行います。
まとめ
AWS Summitで展示されていたユニークなゲームについての解説を行いました。
公式サイトに記載されている手順でAWS CDKによる環境構築を行えば、自身のAWS環境でもこのゲームをデプロイすることが可能です。
このようなゲームをとっかかりにしてAWSの各サービスについて理解していくというのも、学習のアプローチとしては有効と思いますので、猫に興味のある方は一度デプロイを試してみてはいかがでしょうか。