【レポート】Amazon EKS と Datadog によるマイクロサービスの可観測性(パートナーセッション) #PAR-03 #AWSSummit
コンサル部のとばち(@toda_kk)です。
本記事は、AWS Summit Online Japan 2021 にて行われた動画セッション「Amazon EKS と Datadog によるマイクロサービスの可観測性」のレポートです。
Datadogを使ってAmazon EKSのモニタリングダッシュボードを作成し、メトリクス監視や分散トレーシングといったObservabilityを簡単に実現しよう! という内容になっています。
セッション概要
Amazon EKS 独自の機能を最大限に活用し、Datadog の直感的なプラットフォームでマイクロサービスの可観測性を実現する方法が学べます。
・EKS 環境からメトリクス、ログ、トレースを監視する方法
・リアル・ユーザー・モニタリング (RUM) などの機能を使用して、環境のユーザビリティをテストする方法
・外形監視 (Synthetics) 機能を使って、ユーザーが直面する問題を発見し、修正する方法
PAR-03 Datadog Japan 合同会社
スピーカー
Datadog Japan合同会社 セールスエンジニア 清水 勇輝 氏
セッション動画
Amazon EKS と Datadog によるマイクロサービスの可観測性(パートナーセッション) - Summits JP Production
セッションレポート
セッションのトピック
- デプロイ
- モニタリング
- E2Eテスト
EKSの特徴
自分たちでKubernetesを一から構築していくことも可能だが、EKSを利用することで次のようなメリットがある。
- リソースの柔軟なプロビジョニング
- CLIを使いKubernetesを操作
- AWS CLI や eksctl など
- WindowsおよびLinux ワークロード
- IAM アクセス管理
デプロイするデモ環境
- Terraformを利用
- リポジトリを用意している
- CloudFormationのテンプレートも用意しているので、コンソールから簡単に作成も可能
- https://bit.ly/eksinfra
- us-east-1リージョンにVPCを作成し、Windows用/Linux用のノードを1台ずつ作成
- eksctlでクラスターを作成する
- 20分程度かかる
Datadog と Amazon EKS
Datadogによるアプリケーショントレーシングについて
- Datadogオペレーターによって、モニタリングの環境として可視化されたダッシュボードを利用できる
- デフォルトでプリセットされたダッシュボードを確認できる
- Kubernetesのモニタリングに必要な情報は概ねそろっているダッシュボードを簡単に利用できる
- もちろん、カスタムしたダッシュボードを作成することも可能
Observabilityの3要素
- メトリクス
- ログ
- トレース
始めてみる
サンプルコード
- Datadog eコマースのチュートリアルを利用
- まずは、Syntheticsから試してみる
- ウェブサイトのパフォーマンス監視を行う
- 外形監視ができる
- E2Eテストも簡単に設定可能
- Real User Monitoring(RUM)
- ブラウザからアクセスしたリアルなユーザーのユーザージャーニーやUXなどを確認できる
インテグレーション
- https://bit.ly/aws-dd-docs
- 下記の3ステップで設定完了
- IAMを設定
- IAMにアカウントへの読み取り専用アクセスを許可
- IAM認証情報をDatadogに追加
- Kubernetes Operator
- Cluster Agent/Node Agent/Cluster Check Runnerを単一のマニフェストから一括でインストールできる
- ドキュメント: https://bit.ly/k8soperator
- ブログ記事: https://www.datadoghq.com/blog/datadog-operator
- OperatorHub上でさまざまなOperatorが公開されており、デプロイの自動化などを容易に準備可能
- Operatorのインストールは下記の3ステップで設定可能
- Operator Lifecycle Manager(OLM)をインストール
- Operatorをインストール
- マニフェストをデプロイ
ログについて
- Kubernetesログの取り込みの方法
- Docker/コンテナのソケットから取得する
- Kubernetesログファイルから取得する
- ログ情報を確認する
- 時系列によるリクエスト数のグラフを確認できる
- ファセットを利用したフィルタリングができる
- タグで付与したメタデータを元にフィルタリングも可能
トレースとログのドリルダウン
- イベントやAPMのSpan情報に関連したドリルダウン
- ログとトレースの相関付け
- カスタムSpanの手動設定
- 自動設定された完全分離型のAPMトレーシング
- Datadog Agentが持つトレースIDを利用して、ログとトレース間を相関付けることができる
- サービスマップによって依存関係や相関関係を簡単に確認可能
- ドリルダウンでどんどんリソース状況やトレーシングを表示できる
Kubernetesは案外すぐに使い始められる
クラスターのセットアップは、事前準備したスクリプトを使えば20分程度で完了するので、ぜひトライしてみよう!
デモの確認はセッション動画をどうぞ!
セッションではさまざまなデモ動画が公開されています。
実際に表示されるモニタリングダッシュボードや、Operatorのインストールなど、Datadogの利用を開始する上で非常に参考になるかと思います。
ぜひセッション動画をご覧ください!
以上、コンサル部のとばち(@toda_kk)でした。