くらめその情シス:【小ネタ】AWSClientVPNにWindows10で接続できない場合の対処法

2022.03.16

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情シス@アノテーションの飯島です。

前回の記事でご紹介したAWSClientVPNを導入した後に、Windows環境でよくあった問い合わせと、その解決方法について紹介いたします。

くらめその情シス:AWSClientVPNをAzureADのSSOで構成する

問い合わせの内容

Windows10環境でAWSClientVPNクライアントモジュールを利用してVPN接続しようとすると、エラーが発生して接続できない。 または、今まで接続できていたのに接続できなくなってしまった。

特に多かったのは、以前利用していたVPNクライアントソフト(AWSClientVPNクライアントとは別のもの)のアンインストール後に利用できなくなるパターンでした。

この問題の解決方法

AWSClientVPNクライアントモジュールをアンインストールし、PC再起動後に再インストールする。

 

AWSClientVPNクライアントログの調査

AWS側のログは設定によってはCloudWatchのメトリクスでログが確認できますが、情報が足りない場合、AWSClientVPNのクライアントモジュール側の以下ログを確認できます。(環境によりログ出力場所は異なりますが、デフォルトでは以下の箇所にログが出力されます。)

  • 【mac】~/.config/AWSVPNClient/logs 内の日付がついたファイル
  • 【Windows】~/AWS VPN Client\WinServiceLogs 内の日付がついたファイル(デフォルトでは、C:\Program Files\Amazon\AWS VPN Client\WinServiceLogs内)

問題が発生した場合はクライアント側の上記ログも確認してみると良いと思います。

 

想定原因

利用できていたのに突然使えなくなる場合に想定される原因は、TAP-Windows(仮想ネットワークドライバ)が何らかの原因でなくなってしまった、または破損してしまった事が考えられます。該当する場合は、以下のようなWindowsのクライアントモジュール側のログが出ています。

There are no TAP-Windows adapters on this system. You should be able to create a TAP-Windows adapter by going to Start -> All Programs -> TAP-Windows -> Utilities -> Add a new TAP-Windows virtual ethernet adapter.

TAP-WindowsはAWSClientVPNクライアントモジュールのインストール時にあわせて作成されるので、一度クライアントモジュールをアンインストールして再インストールすることで接続できるようになります。(TAP-Windowsを単体でインストールしようとすると失敗する可能性が高く、モジュール自体を再インストールしたほうがリカバリが早いです。)

この他の原因によって接続できない可能性もありますが、ほとんどの場合は上記の解決方法で解消可能です。

 

おわりに

以上、小ネタとして AWS Client VPN クライアントの 問題解決方法でした。 いささか乱暴な解決方法にはなりますが、AWSClientVPNのクライアントモジュール自体は軽量で、インストールや設定もすぐにできますので、困ったときに試してみる価値があると思います。

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