【レポート】 レガシーからのDX! #CUS-09 #AWSSummit

2021.05.14

みなさんこんにちは、杉金です。

今回は、2021年5月11日〜31日の間で開催のAWS Summit Online Japanのセッション「レガシーからのDX!」につきまして、視聴レポートをお伝えします。

セッション情報

スピーカー

コンフェックス株式会社
DX本部 常務執行役員 DX本部長
穴田 浩一 氏

コンフェックス株式会社
DX本部
伊藤 くるみ 氏

コンフェックス株式会社
DX本部
小谷 茂実 氏

セッション概要

"1年で実現した「2025年の崖」を乗り越える方法" CONFEX社は創業115年のお菓子の商社。1年前まで、レガシー環境(IBM-AS400)ですべての業務を動かしていました。 今回、ハードのメーカー保守切れを機に、レガシー環境は最小限のリプレイスに抑え、AWSとのハイブリッド構成を実現。クラウドの利用自体が初めてでしたが、課題であった「データ分析」「UI/UXの改善」「外部データ連携」をAWS上で実現する事でビジネス面の効果を出しつつ、大幅なコスト削減を実現出来ました。 本セッションでは約1年間に渡る本プロジェクトをご紹介します。

レポート

IT課題

業界的には食品廃棄・ロス問題、ドライバー不足という社会問題を抱えて変革の取り組みを始めているが、以下のIT課題があった。

  • 老朽化した基幹系システムが変革の足かせ
  • 基幹系システムの運用・保守費が増大
  • 紙ベースの業務があり、労働生産性が上がらず

これらは正に「2025年の崖」問題に直面しており、それを認識しつつHWリプレースを8ヶ月後に控えていた。そこに新型コロナウイルスによる対応が必要となり、アフターコロナを見据えて単純なHWリプレースから、脱レガシーとDX化に向けて舵を切る決断をした。

脱レガシー × DX化の方針

レガシー(ホストコンピュータ)の利用を続けるかやめるかの二択ではなく、変えてメリットが出るところを検討した。

  • インタフェース
    →30年以上の稼働実績があり、メーカーと小売を結ぶインタフェースは1億通り存在する
  • UI/UX
    →表示幅に限度があり慣れるのに時間がかかる
  • BI・データ分析基盤
    →ストレージが高価でデータ量が制限されおり実績データしか保持できない
  • FAX・電話などのアナログ業務
    →取引の30%はFAXや電話での受発注

検討の結果、UI/UXとBI・データ分析基盤をAWSに移行する「いいトコロどりのハイブリッド構成」に決定した。業務単位にSLAを定めることで、ハードスペックを最適化してコスト抑制にも繋げられた。

働き方も変える方針へ

  • 基幹システムのクラウド化だけでなく働き方も変える
  • 仕事の価値を再定義して、見直し
  • 業務やシステムだけでなく人事制度(労働時間や場所)も変更
  • オフィスも改善

短期間でプロジェクトを進めるポイント

HWリプレースまであと5ヶ月...どうするか

  • マルチベンダーによる対応
    →並列で複数案件を遂行
  • 品質を下げない為に体制にも投資
    PMOを設置して複数の開発状況を把握
    ラウンドテーブルで担当領域から見た課題を議論

マルチベンダー開発時の課題

  • 単一AWSアカウントをマルチベンダーで開発すると責任範囲問題や開発スピード低下が発生
    →システム単位に担当ベンダーを決めてAWSのマルチアカウント化を行い、システム間をAPI等で疎結合連携にした。

マルチアカウントの課題とAWSサービスの活用

  • オンプレミスと複数アカウントの連携
    →AWS Transit Gateway
  • 複数AWSアカウントの管理(権限、ポリシー等)
    →AWS Organizations, AWS Single Sign-On
  • 全AWSアカウントのセキュリティ担保、ガバナンス
    →VPC Flow Logs, AWS CloudTrail, AWS Config, Amazon GuardDuty, AWS Security Hub

品質を下げない為の体制、役割

  • 有識者がAWSのアーキテクチャをレビューし、構成の最適化を進めた
  • 自動化の推進とAWS機能の活用

所感

DX化を進める中で登場する課題にもどのように対処したか解説されていて、物語があり面白かったです。私はエンジニアですので、登場するAWSサービスがどれほど構築するのに時間がかかるか何となくイメージできるのですが、この短期間で成し遂げられたのは凄いの一言に尽きます。

セッションでは、この改革の成果やまとめ、様変わりしたオフィスの写真も登場していますので興味を持たれた方はぜひ資料やアーカイブをご覧ください!